第2話

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2025/10/03 14:56 更新
あなた
……ここは………


目を開けると、私は真っ暗な空間にいた

何処だろう

そう思って周りを見渡したが、ただ暗闇があるだけだった


あなた
……………


ここが、死後の世界という場所なのだろうか

そんなふうに考えてみて、ふと、目の前に椅子があることに気がついた


あなた
これは……?


アンティークなデザインの、汚れが目立つ古びた椅子


これは何なのか考えてみるが、結局答えは出ず、私は試しに座ってみることにした


あなた
………死んでも一人かぁ
あなた
……………寂しいな、


その椅子に腰を掛け、暗く冷たい空間に、私は一人呟いた


あなた
………でも、少しだけ…心地良い


そう呟いた瞬間、目の前の空間に映像のようなものが流れた




ロノ
あなた!今からお菓子作ろうぜ!





フルーレ
この衣装、あなたさんにとてもよく似合うと思うんです!





ボスキ
こんなところで奇遇だな、あなたも昼寝か?





ベリアン
あなたさん、この紅茶一緒に飲みませんか?





ミヤジ
あなたくん、いつも手伝ってくれてありがとう





アモン
この花、あなたさんの好きな花っすよね?





ナック
あなたさん、予算のことで少しお話が……





ルカス
あなたさん、あまり無茶はしないでね





ラト
あなたさん、今日こそ私と戦ってはくれませんか?





ハウレス
あなた、いつも大変な仕事ありがとな





バスティン
あなたさんの剣、速すぎて目で追えない…!





ラムリ
あなたのラムリからの呼ばれ方、向こうでゲコちゃん見つけたよ!





フェネス
あなた、この本面白かったよ、ありがとう
 






流れてきたのは、私の記憶


私の、少しだけ…本当に少しだけ嬉しかった記憶


あなた
……今更かな


もっと一緒に生きたいと思ってしまった

後悔しかないはずなのに、嫌なことしかない人生なはずなのに………


悪魔
お前はもう戻ることはできない


ふと、そんな声が聞こえた

振り返るとそこには、羽を生やし、人間の姿をした悪魔がこちらを見て佇んでいた


あなた
…………
悪魔
お前は今、生きたいと考えているな?
悪魔
なぜだ、お前は自ら望んで悪魔化し、命を投げ捨てたではないか


悪魔は、私に言葉を投げかけてくる


悪魔
それに………お前は生き返っても、一人になるだけだろうな
悪魔
誰もお前のことなどは待っていないし、望んでいない


あなた
…………そんなのわかってる


私は、俯いたまま、悪魔に言葉を返した


あなた
………ねえ、悪魔さん
あなた
………どうして私に選択肢を与えているの?


私は、ふと思ったことを口にした


あなた
どうして……命を奪っていかないの?
悪魔
……………!!


私は悪魔化したはずだ

そうして私は死ぬはずだった


それなのにこの悪魔は、まるで私がまだ生きているかのような言い方をする


あなた
………もしかして、私の命を奪えないの?


その言葉を発した瞬間、悪魔の態度は一変した


悪魔
そんなに死にたいのなら、殺してやろう…!!


私は、襲いかかる悪魔に対して一言………


あなた
私のほうが強いから、私の命は奪えない


そう呟いて、私は腰に携えた細い剣で、その悪魔を斬った


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