返さなきゃと思っていたが、仕事が立て込んでしまい
あれから中々、お店に寄れていなかった。店員さんの
名前入りの傘は今も玄関の傘立てに置いてある。
『あなた〜!仕事終わったら久しぶりに呑み行かない?』
「ごめん、めぐ.....仕事立て込んでて行けそうに無い...」
『手伝おうか?』
「ううん、大丈夫。ありがとうね、また誘って」
『分かった!次は必ずね』
あれよあれよと仕事が舞い込み、嬉しい限りだが体力的にも
そろそろ限界だ。昔みたいに終電ギリギリまで残る体力は
持ち合わせてない。今日もファミレスコースだ。
このファミレスに来ると、ドリンクバーとドリアを頼み
席は決まって窓際を選ぶ。集中力が無くなると窓から人や
車の流れをぼっーと観察をするのが私のルーティンだ。
ここのファミレスに1週間足を運んでいるので、顔を覚え
られていそうだからドリアでは無くオムライスを注文した。
オムライスを頬張りながら、パソコンとにらめっこを交互に
していると、向こう側に身を覚えのある顔と目が合った。
「宮舘さん.......?」
例のカフェの店員さんだ。
『あ、やっぱりそうだ。奇遇ですね』
「こんばんは.......!その節はありがとうございました!」
『いえいえ、いいんですよ。無事に帰れましたか?』
「お陰様で濡れずに帰れました!傘なんですが....
すいません.....中々お店に寄れずで.....」
『構いませんよ。次ご来店された時で大丈夫ですから』
「仕事が落ち着いたら、必ず行きますので....!」
『いつでもお待ちしております』
宮舘さん、喋り方も落ち着いてて気品もあって
私服もお洒落って何?!何者!?と思いながら
宮舘さんに軽くお辞儀をして、席に戻った。
時刻は23時になろうとしていた。明日も早いけど目処が
立たない以上は何をしても同じ!明日に回そう!と決意し
帰る準備をしていると、宮舘さんが私の席にきた。
『そろそろお帰りですか?』
「あ、はい....明日も仕事で早いのでそろそろ」
『コーヒーだけ飲んでいきませんか?』
と、マグカップを置いた。
「え、いいんですか」
『ええ、どうぞ』
「何から何まで...ありがとうございます...いただきます」
宮舘さんが持ってきてくれたコーヒーを一口飲んだら
何だかふわっと肩の力が抜けた気がした。
『そういえばお名前、聞いてなかったなって』
「あ、城田あなたです!」
『宮舘涼太です。よろしくお願いします』
「こちらこそ、よろしくお願いします...!」
宮舘さんは私の顔を見るなり、ふふっと笑みを浮かべた。
(ドリンクバーのコーヒーってこんなに美味しかった..?)
✐☡ ♡ & ☆ いつも応援ありがとうございます🙇
傘を貸した彼は ダテ様こと 宮舘涼太 でした!
次回、どうなるのでしょうか、、、?
お楽しみに\( ˆoˆ )/
yun!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。