俺は友達から悪口を直接
言われることが多い。
俺抜きのLINEでも言われている。
もう辛い。
その時ネットで
リスカ
の3文字が目に入った。
学校の帰りに色々買った。
カッター、カミソリ、絆創膏や
血を拭くティッシュ、包帯。
カチカチ…シュー
シュッシュッシュッシュッシュッ
ザクッ
真っ赤になった腕をティッシュで拭いて
包帯を巻いて寝た。
翌朝
初めて冬でよかったと思った。
長袖でリスカを隠せるのだから
重い足取りで学校へ向かう。
突然で驚いた。
まさか俺に挨拶してくれるなんて
学校に着いて俺は唖然とした。
机に落書きされていたのだ。
キモイとか馬鹿とか
学校来るなとか。
…俺は虐められているのだろうか。
逆に笑えた。
春と海人がこっちを見ながら笑っている。
恐らく落書きの犯人はこの2人なんだろう。
先生も見て見ぬふりだ。
虐めはだんだんエスカレートして行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。