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第7話

episode 5 なれない朝食時
651
2024/05/28 05:27 更新
任務、任務、任務、任務。


私の人生は基本、
仕事と任務で構成されているようなものだった


1級相当の実力を持つにもかかわらず4級より上に昇級することが出来ないという不当な待遇を受け、安い賃金で働かされて、昼夜問わず日本各地で任務にあたる


だから今回のブルーロックの護衛という任務は、正直楽な部類に入ると内心どこかで思っていた


日中はブルーロック内にいればいいのだし、
宿泊用の部屋もある

移動中の補助監督の車でしか睡眠が取れなかった生活が少しは改善するかも、なんて思ったりもしていた








でも、上層部は私に休む時間を与えたくないらしい




柊 あなた
ッ、はぁ…
新田さんの運転する車の後部座席で、
ため息と共に疲れを吐き出す
新田明(補助監督)
新田明(補助監督)
大丈夫ッスか?もうすぐ着きますけど…
柊 あなた
…はい、多分
現在時刻は早朝の4時50分。

上層部からのお達しがあり、急遽神子様おふたりを1度本家に送り届けることになったのだ


「帰りたくない」だの、「なんで私たちが」だの
子供のように騒ぎ立てる神子様を何とか車に乗せ、京都の本家までお連れした

運転してくれていたのは新田さんのはずなのに、私も何故かどっと疲れた

気疲れかな
新田明(補助監督)
新田明(補助監督)
あなたさん最近無理しすぎっすよ、
ちゃんと寝てます?
柊 あなた
一昨日は午後からお休みが頂けたので5時間はちゃんと眠れましたよ
新田明(補助監督)
新田明(補助監督)
それはちゃんと寝たって
言わないんすよ…
新田明(補助監督)
新田明(補助監督)
私はとやかく言える立場じゃないッスけど…無理はしないでくださいね
柊 あなた
…はい
柊 あなた
いつもありがとうございます、新田さん
新田明(補助監督)
新田明(補助監督)
!    …ははっ笑
なんか照れくさいッスね
こちらこそっす、と付け加えて笑う彼女と
一緒にいると、心地が良くて溜まっていた疲れが少し飛んだ気がした




腕時計が朝5時を指すころ、
ブルーロックの前で車が止まった























???
……ぃ、……おい
???
起きろ
柊 あなた
っ!
肩を揺すられる感覚とともに、
いかにも不機嫌な声が聞こえて目が覚める
絵心 甚八
絵心 甚八
やっと起きたか
柊 あなた
……絵心、様
絵心 甚八
絵心 甚八
おい様はやめろ気持ち悪い
柊 あなた
じゃあ絵心さん……で、いいでしょうか
絵心 甚八
絵心 甚八
別になんでもいーけど
柊 あなた
……(なんでもいいのかよ)
柊 あなた
何の用ですか
絵心 甚八
絵心 甚八
あー、お休みのところ悪いんだけどさ
アレ、と指をさす絵心の目線の先には、
お盆をもった選手たちの姿


急いで腕時計を確認する

朝の7時半


しまった、もうそんな時間か
絵心 甚八
絵心 甚八
ここ食堂なんだよねー、だから報告書?片付けてくれない?
柊 あなた
すみません、すぐに片付けます
山積みの報告書を無理やり
カバンに押し込んで、筆記用具を片付ける
絵心 甚八
絵心 甚八
朝食はあそこから受け取れるから、
このバーコードかざして
柊 あなた
はい、ありがとうございます
絵心 甚八
絵心 甚八
あと、朝食の後全体で会議あるから
絵心 甚八
絵心 甚八
じゃ、俺はこれで〜
柊 あなた
柊 あなた
(随分と適当な人だな)
とりあえず報告書を押し込んだ
スーツケースを持って食堂の隅に移動する
柊 あなた
…なんか食べるかぁ
???
あの、ちょっといいですか?
柊 あなた
っ((ビクッ
いきなり声をかけられ驚きながら振り向くと、そこには頭に双葉の揺れる青年が立っていた
???
あ、すみません!驚かせるつもりじゃ…
柊 あなた
…いえ、こちらこそすみません
潔 世一
潔 世一
俺、潔世一って言います
潔 世一
潔 世一
えっと、その……
柊 あなた
…?
氷織 羊
氷織 羊
お姉さん、朝ごはん今からやろ?
氷織 羊
氷織 羊
僕らと一緒に食べてくれへんかなぁって
柊 あなた
!   君は…氷織くん、だったかな
氷織 羊
氷織 羊
覚えててくれたんやね、昨日はおおきに
柊 あなた
うん、体は平気?
氷織 羊
氷織 羊
平気やで、お姉さんは腕…
潔 世一
潔 世一
え?治ってんじゃん!!
???
潔くん、声大きいよ
雪宮 剣優
雪宮 剣優
あ、雪宮剣優です
よろしくお願いします
柊 あなた
よ、よろしく…
柊 あなた
(グイグイ来るなこの子ら)
潔 世一
潔 世一
え、腕、え?!
柊 あなた
あー…
柊 あなた
見る?
シャツの袖を肘までまくって包帯をみせる

腕の半分ほどまで切断しかけたはずの腕が、あともなく綺麗にくっついているのが不思議らしい
雪宮 剣優
雪宮 剣優
雪宮 剣優
雪宮 剣優
昨日ザックリ
切ってましたよね、なんで…
柊 あなた
…話していいんだっけかな
氷織 羊
氷織 羊
え?
柊 あなた
いやさ、昨日使った術式とか、本当は秘匿しとかなきゃダメで…
潔 世一
潔 世一
いや説明してたじゃん?!
柊 あなた
まぁアレ見られてるしいっか
潔 世一
潔 世一
いや無視しないで?!
柊 あなた
”反転術式”ってやつで、説明めんどくさいから省くけどちょっとの怪我なら治るんだよ
雪宮 剣優
雪宮 剣優
ちょっとの怪我ってレベルかな、割と大怪我だった気がするけど…
柊 あなた
まぁとにかく治る
潔 世一
潔 世一
適当か!
氷織 羊
氷織 羊
まぁお姉さんが平気なら良かったわ
氷織 羊
氷織 羊
話し込んでしもたけど、
一緒にご飯食べよ?
雪宮 剣優
雪宮 剣優
そうだね、えっと…あなたさん?
ご飯取りに行き方わかる?
柊 あなた
バーコードは貰ったけど、
分からないかも
雪宮 剣優
雪宮 剣優
じゃあ一緒に行きますよ、こっちです
雪宮くんが歩き出す

親切だなぁ
氷織 羊
氷織 羊
僕も行くわ、ほら潔くんも
潔 世一
潔 世一
お、おう






バーコードをかざすと、メニューが目の前に浮かぶ
柊 あなた
わ、なにこれ
……ホログラム?
雪宮 剣優
雪宮 剣優
タッチしたら勝手に
出てくるので、選んでください
柊 あなた
うーん…じゃあ
サラダとおにぎりを選ぶ

すると ガコン、と音がしておにぎりとサラダが
お盆に乗って出てきた
柊 あなた
これが最新鋭か…
氷織 羊
氷織 羊
笑  確かにすごいなぁ
柊 あなた
これ、誰が用意してるの?
氷織 羊
氷織 羊
わからんけど、多分スタッフさん達が作ってくれとるんやない?それかマネージャーさんとか
柊 あなた
へ、へぇー
柊 あなた
(スタッフって何人くらいいるんだろ)
柊 あなた
後で絵心さんに聞いてみよ
雪宮 剣優
雪宮 剣優
?   なんか言った?
柊 あなた
…いや、なんでもないよ
柊 あなた
席座ろっか
潔 世一
潔 世一
どこ空いてるかな…
???
潔、こっち、こっち
辺りを見回すと、綺麗な臙脂色の紙を三つ編みにした青年がこちらに手招きしているのが見えた
潔 世一
潔 世一
黒名!席取ってくれたのか?
黒名 蘭世
黒名 蘭世
うん
潔 世一
潔 世一
ありがと、助かる
氷織 羊
氷織 羊
ほら、お姉さんも座って
柊 あなた
ありがとう
黒名 蘭世
黒名 蘭世
俺、黒名蘭世。よろしく  よろしく
柊 あなた
うん、よろしくね
雪宮 剣優
雪宮 剣優
じゃあ、食べよっか
潔 世一
潔 世一
いただきまーす

潔くんのいただきますに続いて、みんな食べ出す
柊 あなた
(なんかこういうの、なれないなぁ)
多少の不慣れさを感じながらも、
おにぎりに手をつける
柊 あなた
(ん、おいし)
柊 あなた
……?
視線を感じて、食事の手を止める

顔を上げ視線の主の方をむくと、そこには金髪に青い髪がグラデーションの青年と、赤紫の髪を持つ青年がこちらを見ていた
潔 世一
潔 世一
あなたさん、どうかしたんですか?
私が食事を止めたのに
気づいたらしい潔くんが声をかけてくる
柊 あなた
いや、なんか視線を感じて…
柊 あなた
あの二人って、ドイツのチームの人?
氷織 羊
氷織 羊
あー、カイザーとネスやね
柊 あなた
かいざー、と、ねす
雪宮 剣優
雪宮 剣優
初日に潔くんにつっかかってきた人だよ、ドイツのバスタード・ミュンヘンのストライカー
柊 あなた
…へぇ
確かあの金髪の方の青年は呪霊が見ていた

今後関わることも多そうだな、なんて考える
視線を感じ無くなったので食事に戻り、その後もしばらくは氷織くんたちと話していた
柊 あなた
(そういえばこの後全体で
会議って言ってたな)
柊 あなた
ごめん、ちょっと
絵心さんのところに行ってくるね
氷織 羊
氷織 羊
うん、わかった
雪宮 剣優
雪宮 剣優
また後でね
柊 あなた
うん、じゃあね

スーツケースを掴んで食堂を出る




とりあえず報告書を部屋に置いて、神子様達のことを含め絵心に報告、その後会議か


柊 あなた
(今日も疲れそうだなぁ)
柊 あなた
ま、頑張るか
スーツケースを握り直して、
ブルーロックの長い廊下を進んだ











更新遅くなってすみません!!!


夢が!!かけなくなってきました!!(泣)



今後もゆっくりにはなりますが何とか更新していきますのでお楽しみに👋

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