第158話

 ~ 7話 ~
1,772
2026/03/20 12:38 更新



















  
あなた
 だぁ゛ー……疲れた、 










  お客さんがいなくなった店内で
 
  そう叫ぶ。





  ここ最近で一番忙しかった気がする……

  と、お店の看板を片付けに外へ出た。











二口 堅治
 ……もう閉めんの 
あなた
 っっ、くりしたぁ... 










  そんな時、



  「疲れた」


  の文字しか頭にない私の背後から

  声をかけられる。





  あまりの不意打ちに驚いて後ろを見ると

  それは二口堅治だった











あなた
 もう閉めますけど 

二口 堅治
 飯食おうと思ったのに 
あなた
 もっと早く来いよな 

二口 堅治
 ……じゃあ、今から出掛けよーぜ 

二口 堅治
 車乗れよ 









  親指で後ろを指差す

  






あなた
 事故んない? 
二口 堅治
 ゴールド免許だわ 
あなた
 嘘だろ 












  店仕舞いを終わらせ

  着替えてから、私は車で待つ性悪の元へ急いだ












あなた
 お邪魔します 

二口 堅治
 ん。どこいく? 

あなた
 決めてねーのかよ 












  助手席に座りシートベルトをつけた。


  性悪は、私がシートベルトをつけたのを見て

  エンジンをつけ、ハンドルを握った。


  







二口 堅治
 腹減ってねーの? 
あなた
 はらぺこあおむし 

二口 堅治
 マック行こーぜ。ドライブスルーな 

あなた
 うわ。賛成 










  そして車が動き出した


  チラッと横をみると

  意外と運転する姿が様になる性悪に

  少しだけ胸が鳴った。












二口 堅治
 ……なに、見惚れてんの?  
あなた
 は?んなわけねーだろ 
 自惚れんな











  慌てて目線を逸らし

  窓の外を見る










二口 堅治
 ふっ 
あなた
 笑うな 












  「そんな怒んなって」



  と、自身のスマホを差し出し

  好きなだけ食っていいぞ

  とマックのメニュー画面を見せる












あなた
 ……え、奢りは無理っす 

二口 堅治
 何なんだよその意地 
二口 堅治
 いーだろ。今日くらい 

あなた
 やだ。 












  とは言いつつ

  かごにどんどん商品を入れていく。












あなた
 性悪は?なに食べる 

二口 堅治
 んー。 






二口 堅治
 あなたでも食べよーかな 













  信号待ち

  片手をハンドルに置いて

  こちらを向く

















あなた
 は゛っ……?! 

二口 堅治
 顔赤っ笑 
あなた
 お前ほんとにムカつく!! 

二口 堅治
 はいはい、すみませんねー 











  ケラケラ笑いながら

  渡したスマホを取った










あなた
 ちっ…… 

二口 堅治
 って、お前頼みすぎだろ 
あなた
 腹減ってんだよ。悪いか 
あなた
 自腹だから安心しろ 












  「だから俺が払うって……」


  しれっと溜め息を溢す性悪に

  なんで頑なに譲らないのか聞いてみる













二口 堅治
 ……そりゃ、惚れた女に金は出させたくねーだろ 

あなた
 あーそれはわかる。 
あなた
 潔子さんたちに
 お金出させるなんて絶対無理だね 

二口 堅治
 (いや気付けよ) 













  そしてお待ちかねのマックについた私達

  ドライブスルーで商品を受け取って

  どこで食べるか

  という話になった
















あなた
 別に車でもいいよ 

あなた
 どっか適当に走っといて 

二口 堅治
 俺にも食わせろよ? 

あなた
 はいはい。ほらポテトですよー 












  長めのポテトを1本
 
  性悪の口元に持っていく。












二口 堅治
 ケチャップつけろ 
あなた
 わがまますぎる 














  ポテトを引っ込めて

  ケチャップを付け、再び性悪の口元へ。




  今度はしっかり受け取って

  「長ぇな」

  と、モグモグしながら言っていた












あなた
 安心しろって
 ちゃんと食べさせてやるから 

二口 堅治
 すっげぇムカつく 














  とか言いながらも

  少し幸せそうな性悪を見て

  私も自然と笑みが溢れた
















あなた
 ……こーゆーのもたまにはいいかも 

二口 堅治
 来てよかったろ 

あなた
 うん。人の車乗ることあんま無いし 
 ちょっと新鮮

二口 堅治
 へー。俺はてっきり色んな男の 
 隣に座ってるもんだと

あなた
 はぁ?私はタラシか 
二口 堅治
 似たようなもんだろ 
あなた
 テメーもだろ 

二口 堅治
 俺は助手席乗せんのあなたが初めてなんで 






















あなた
 え? 

二口 堅治
 あ、異性のな 
二口 堅治
 青根は乗せたわ 

あなた
 ポカーン 


二口 堅治
 おい。なんだよその顔 












 
  私の想像の中では

  性悪 = 女慣れ

  というイメージがあったので

  大人になっても女性とそういうことがない

  事実に驚いている













あなた
 ……え、お前、セフレとかいるんじゃ、? 
二口 堅治
 いねーよ 
二口 堅治
 なんだそれ 

あなた
 初対面で簡単に連絡先渡すほどチョロいから 
 てっきり慣れてんのかと



 詳細 : 64話




二口 堅治
 はぁ……?
 もしかして今までそーゆーやつって思ってた? 
あなた
 うん 

二口 堅治
 最悪 

あなた
 なんかごめん 
二口 堅治
 うざ 











  少し不機嫌になる性悪に

  確かに決めつけてたのは良くなかったな

  と反省する










二口 堅治
 俺はあなただから連絡先教えたし 
 話しかけてんだろ

あなた
 うん? 

あなた
 性悪って随分私のこと気に入ってるね 

二口 堅治
 気に入ってるとかのレベルじゃねーけどな 

二口 堅治
 あと、性悪ってのやめろよ。 
 名前で呼べ

あなた
 えー。性悪が慣れてんのー 
 もう5年くらいそれだし

二口 堅治
 こっちは嫌なんだよ 

あなた
 えなんで 

二口 堅治
 ……別に。
 名前のほうが嬉しいだろ 

あなた
 そーなの 

二口 堅治
 うん 

あなた
 ……まぁ、死ぬ前には呼んでやる 
二口 堅治
 ふざけんな 

あなた
 名前呼ぶのって結構勇気いるんだよ 

二口 堅治
 ばばぁになってもあだ名で呼ぶつもり? 

あなた
 ばばぁになりません 
二口 堅治
 なるわ 









  「もれなく全員歳取んだよ」

  呆れたように、こちらに目線を向けた









あなた
 ……ばばぁになった私はどーなってんかな 

二口 堅治
 変わんねーだろ 
二口 堅治
 いつも通りアホ丸出しだって 

あなた
 誰がアホって? 









  バカにしたように笑い

  私を見下す発言







二口 堅治
 まぁ、100歳になっても仲良くしてやるよ 

あなた
 ふっ。先にくたばるのはお前だけどな 

二口 堅治
 は?お前だろ 










  謎の言い合いが始まり

  すっかりポテトは冷えきっていたことに

  気付かない2人だった。











作者
 今、長崎と大阪一週間くらい旅行中だから
 投稿できなかったー!!🤧

作者
 時間全然無いから多分帰るまで投稿できないです! 

作者
 それと、まさかのこの小説に 
 イラスト版ができました!!


作者
 画力ヤバいほんとに!!是非見て! 







作者
 あと、進学先に知り合いいないから
 バレてもいい前提で見せたい写真あるの‼️ 


作者
 長崎のグラバー園で着たんですよ
 ちょー可愛いでしょ!🤭🤭
作者
 ただの自慢です!!! 

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