もし、もしも。どんな願いでも叶えて貰えるとしたら、貴方は何を願う?
どんな願いだって良い。どんな願いだって叶えて貰える。世界征服でも、世界中の富を独占することでも、大好きで仕方が無かった人を生き返らせることも、憎くて憎くて仕方がない人に復讐することも、何だってできる。
もっとも、そんな話は幻想だ。フィクションであって、考えるだけ無駄だと思う人もいるかもしれない。
だが、この世には、どんな願いでも叶える手段がたった一つだけ存在していた。
『祝福の十二石』。
この世には、特別な宝石が十二個存在する。それらは一つ一つ、特殊な能力を持つが、十二個全てが揃うことで真価を発揮する。十二石を手にし、強く願ったものの願望は必ず叶えられるのだ。
知る人ぞ知る、一部の界隈では有名になっている伝説。あるマフィアは裏社会全体を支配するために。もう余裕がない没落貴族は、政界に返り咲くために。それぞれが欲望のために宝石を求めていた。
これは、そんな悪巧みを阻止しようと暗躍する怪盗のお話だ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。