あなた「あとあなたの一人称さ、」
あなた「左目、見えないんだよね」
佐弧「、、、は、?」
あなた「これも話していい?」
なんかさっちんだとなんでも話せるなぁ
佐弧「おう、辛いの全部吐き出せ」
ありがとう、さっちん
これは2、3歳くらいのときかな
お兄ちゃんと2人で公園に行ってたの
そのときお兄ちゃんは6歳だった
公園に行くには交差点があるから
信号待ちしてて
信号が青になったの
だから渡り始めるとね
横から信号無視したトラックがすごいスピードで向かってきてたの
だからあなたの一人称もお兄ちゃんも避けきれなくてさ
轢かれたの
あなたの一人称がトラック側に居たからお兄ちゃんはまだあなたの一人称よりは軽傷だったんだけど
でも左目をやっちゃってね
あなたの一人称もそこで左目が見えなくなった
そこでさ、なんていうの、えっとね
なんか色覚っていう色を見るところ?に異常があって
今も両目、色は見えてないんだ
だからあなたの一人称の視界は色がないの
うちさ、両親いなくて
あなたの一人称が1歳のときに交通事故で亡くなったんだって
だからお金かかるようなことも出来ないし
お兄ちゃんに迷惑ばっかりかけてるんだよね
ほんとに妹失格だよね
佐弧「そんなことないだろ」
あなた「え?」
佐弧「俺だったら迷惑だなんて思わない」
あなた「なんで、、」
色が見えないんだよ?
佐弧「お前らの絆はそんなことで崩れるようなものなのか」
え、?
佐弧「蘇枋もそんなことであなたを嫌ったりしないだろうし、まずできないと思う」
あなた「で、でも、!」
佐弧「蘇枋はあなたのことが嫌いって態度に出してんのか?」
そんな仕草、見つからない、逆に過保護だから
あなた「だ、出してないよ、」
佐弧「それが答えだろ」
!!!
あなた「ありがとう、さっちん」
あなた「なんか元気出たかも」
佐弧「おう」
あなた「でも誘拐犯と喋る話じゃないよね」
でもさっちんには話せたんだよね、なんでだろ
佐弧「それもそうだな」
十亀「ただいま〜」
あなた「げ、」
帰ってきやがった
十亀「げ、って酷くな〜い?」
十亀「せっかく重大ニュースがあったのに〜」
え、なになに、重大ニュースってなに!?
佐弧「兎耳山さんも呼んできますか?」
十亀「うん、よろしく〜」
え、ちょ、さっちーん!!
2人きりにしないでー!











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!