第37話

‥慣れてる‥
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2022/02/16 17:10
山口「なんで……なんでそんなに、普通のことみたいにしてられるの?」





山口くんはきっと、昔の自分に私を重ねて心配してくれている。

それはありがたい事に違いないし、私は幸せ者だと思うけど……。





あなた「慣れてるの」






私の言葉に、山口くんが絶句したのが分かった。






あなた「よくあることだし、受け流してればすぐに飽きるよ。ありがとう山口くん。月島くんには、絶対に言わないでね」







中学の頃、徹くんと仲良くしていると学校中の女子から妬まれた。



つい数ヶ月前まで小学生だった私に、あと少しで高校生になる先輩まで、嫌がらせをしてきた。



だから私はかわすことを覚えた。





英と付き合ったことで嫌がらせを受けたこともある。





だけど徹くんの事でもう慣れていたから、切り抜けるのも簡単だった。







今回だって______





くれぐれも言わないようにと口止めしてから、教室に戻ると空気が悪いことに気がついた。





真綾「あなた、あのさ……」





すぐに駆け寄ってきた真綾の顔色は悪く、教室の前の扉に立っている数人の女子からの視線でなんとなく察した。





あなた「大丈夫だよ。ありがとう」






それだけ言って、涙目の真綾の頭をお兄ちゃんにいつもされるようにポンッと撫でた。



私のことを心配してくれる人が、周りにいてくれるだけで心強い。







?「岩泉さぁ~んっ。ちょっと良いかな?」






明るい笑顔で呼んできたのは、全く見覚えのない顔の女子だった。





綾乃とさくらも不安そうな目で見てくるので、頷いて大丈夫だと伝えた。






あなた「どうしたの?……えっと、何さんだっけ」






ニコッと笑うと、少しひきつらせた顔で口の端を上げた。







?「私はヨコヤマリョウ。こっちはサオリとリオね。廊下で話せないかな?」








あなた「あぁ、うん。いいよ~」








こいつ馬鹿なんじゃないか?っていう顔で他の2人に見られる。


私が気がついてないわけないのにね。









廊下に出ると、3人はすぐに表情を厳しくさせた。









椋樺「まさかまだ分かってないの?あんたいじめられてるんだよ?」








嘲笑してくるので目を細めて返す。








あなた「えぇ~。……それで?何してほしいわけ。」








3人はまた驚いているようだったけど、リオが笑い始めたことを境に気味悪く肩を揺らした。









リオ「あんた馬鹿?」


あなた「そうかな。一応特進クラスなんだけどね」


リオ「そういうこと言ってんじゃ______」


椋樺「まぁ話早いわ。うちらの要求は1個だけ」





私のボケに突っ込んでこようとしたリオを遮って、椋樺が目の前に立った。


この子が主犯ってとこかな……?





うちのクラスの子の中にも混じってるだろうけど、私と違う立場でこういうことに慣れているように思えた。



私が黙って聞いていると、フンッと鼻を鳴らして続ける。



















椋樺「バレー部辞めてよ」





✂︎______________________




ここまで読んでくださった皆さんにご相談があります!


作者的にあんまりいじめ系書きたくはなかったんですけど(なんで書いたんなら)、これからこの章が終結するまであと14話もございます(書き貯めてました笑)


一気に14話とも更新して、早めに音駒戦を書いて投稿したい気持ちが盛り上がっております。(でもこのあとの14話めっちゃええ話(多分))



一気に全部更新しようか、少しずつ更新していこうかとても悩んでいます(-_-;)



みなさんのご意見お聞かせいただけると嬉しいです。
気軽にコメントで教えてください!m(_ _)m







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