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第1話

世界に嫌われた僕ー僕の生きた意味ー
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2026/03/09 14:51 更新
『最近女性や若い男性を狙う事件が増えています』

最近こんなニュースばかりだ。
同じものばかり取り上げて面白くもない人の不幸ばかり取り上げる、加害者の発言は都合良く切り捨てる。加害者ばかりが悪いわけでもない。もしかしたら挑発されたかも、家族や愛する人を侮辱されたかも。考えるとまた世界が醜くなる。毎日毎日同じ事の繰り返しでワクワクもドキドキもない、そんな世界が僕は憎くて嫌いだ。
人を簡単に殺せたらどれだけ幸せか、昔の僕なら考えなかっただろう。
強い人も刃物を向けたら怯えて弱くなるだろう、そんな事出来たらどれだけ快感だろう。またこんな事を考えてる間に人が殺されているんだろう、僕が今生きてる意味は一体なんなんだろう、僕は死んだ方がいいんじゃないのか。


雰囲気が落ち着いているカフェに行きたくなり外に出る。
風が挨拶をするように僕の体を包みながら進む。
辺りを見回すとリードを付けられた人間、自由を自分から無くした人間。
それがまた汚い、こんな世界に綺麗な人間なんて居ない。
居たらきっと金に変えられるだろう。
金の為なら体を売る人間、親はきっと「親から貰った体」なんてほざいて泣くんだろう。
自分が売った体なのだから妊娠しようが殺されようが後悔するのは親でも友でもない『自分自身』だろう。人間は金や快楽、快感を前にしたら本性が花のように咲き開く。
そんな人間がまた気持ち悪くて、また殺意が湧く。そんな僕と世界が嫌い。

「お兄ちゃんなんで泣いてるの?」

まだ綺麗な子供に僕はまたこの世界に希望を持ち幸せになりたいなんて考えてしまんだろう。
この子たちには綺麗なままで生きていて欲しい。
そんな希望と願望に染まったこの子たちも汚くなるのだろう。

「少し考え込んだみたい。」
「ごめんね」
「涙拭いてね」

優しい言葉にまた甘えて自分を甘やかして。
昔のようにまだ生きたいなんて思い込むんだろう。
世界が矛盾しているからまた人間も矛盾を起こし喧嘩をし戦争をおこすだろう。
関係のないまだ未来がある子供の希望や夢、恋心を踏み潰し人は何もないように生きて行くのだろう。
経験をしてしまった子供はどうしてあげるのか。
また金にするのか、自分自身で自由を奪うのだろうか、体を売り人生を破壊するのか。
人は口癖のように人のせいにする。
自分が悪くなくても信じてくれる人が居なければ皆の前で謝らないといけない。
大人数で同じ人間を笑いどうするのか、自分が同じ立場になった時どんな気持ちになり何色の涙を流すのだろうか。

『カランカラン』
「いらっしゃいませ」

気持ちが落ち着くカフェに来ても人の汚い色は消せない。
一時的に隠すことが出来ても完全に消すことはできない。
(これが世界の仕組みか。)
なんて考えて希望が薄れるのだろう。
またこの世界が汚くなり、光るのだろう。

こんな世界に生まれ幸せになり悲しくなり恨み愛するのだろう。
どれだけ『死にたい』なんて考えてもいざ死のうとすると怖くなり、楽しい気持ち、愛された気持ちが芽を出し死にたくなくなるのだろう。
病気を患ってしまった祖母も笑顔で「ありがとう」なんて言っていたが本当は死にたくなくて、まだ祖父と居たくて、また愛する人と笑いたかっただろう。
綺麗な花ほど汚い花に汚い言葉をかけられ我慢し流さなくていい水がまた流れて、汚い花に加害者として話され居場所を無くし枯れていく。
周りにどれだけ「悪くないの」なんて本当を伝えても最初に聞かされた「あいつは汚い」なんて嘘を簡単に信じて綺麗な花をその場で踏み潰す。
綺麗な花は友人にまで汚いものを見るように見られ離される。
大人に伝えても大人は語彙力のある嘘を信じ綺麗な花を汚い物扱いし頼れる大人までも頼れなくなる。
人は嘘を重ねるごとに同じような人間が固まり自分がした事が返って来て孤独になる。
人間は脆くて偽って生きる面白くおかしい生き物だ。

ガラス越しから見る人は美しく。
子供から見る大人はカッコよく。
動物から見る人間は怖くて。
世界から見る人間はとても汚い。
当たり前のようにできたルールを破り汚い色に染まっていく。
テレビで見るよりも面白く気持ち悪い生き物。
自分は侮辱してもいいが人が侮辱するのは許せない。
同じ人を愛し、同じ人を憎み殺す。
誰かを殺すのであればまず自分を殺せ。
同じ人間なのだから同じ痛みを味わえ。
同じ恐怖を味わえ、他人の事より自分を見つめ自分を変えろ。
こんな事を簡単に言う人間は経験したのだろうか。
またこんな世界に愛おしい命が芽生え、儚い命が枯れたのだろう。
こんな世界にもきっと幸せがあり、前を向けるのだろう。

「お決まりのものはございますか?」
「アイスラテでお願いします」

「彼氏が指輪くれたの〜」
「え〜結婚?」
「プロポーズはまだなの」

また興味のない話を振られ祝う。
自慢ばかりで出来た話は驚いたとしても内容が薄く。
興味が無くなりやすい。
それなのに話を聞き頷き共感をする人。
そんな人は今どんな気持ちなのだろう、人前で恥を晒しているのは友人なのになぜ反対しない。

「あんたはブスだからこんな事ないか」

自分で自分を上げ、相手を下げたと思っていても本当に貶しているのは自分なんじゃなのか。
相手にブスだと言っても本当にブスで醜いのは貶した自分なんじゃないのか。
またくだらない事を考えている間に飲み終わった。
時間が経つのはあっという間だが傷が治る時間は傷ができた倍かかる。
また謎ばかりだ。
この世界は面白い、飽きない、醜い、汚い。
この世界にまた感謝が増える。また楽しめるだろうか。

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