なつside
笑う。
みんなに合わせて笑う。
そうすることでしか、居場所をつくれない。
どんなにバカにされても
聞かれたくないことを聞かれても
笑って応える。
それで良いと思ってたのに。
なんで、なんで。
"好きな人"ぐらい、
自分で決めさせてくれ。
俺の、どこが悪かったんだよ。
いっそのこと、もう────。
なつside
今日は、それぞれが決めた部活の活動を見る、という
体験入部的なやつがある。
(語彙力なくてごめんなさい((殴 by主)
生徒会、どんなやつがいるんだろーな……
陽キャだったら、嫌だな。w
でも、いるまもいるし大丈夫かな…。
…………あんま、期待しないようにしよ。
そんなことをずっと考えていると、いるまがやって来た。
いるまの優しさが、少しだけ、辛かった。
-生徒会室-
生徒会室につくと、あなたとすち、そしてよく知らない人が2人とみことがいた。
黄色髪のやつがみことで、他に灰色?に水色とピンクのメッシュが入ったやつと、真ん中だけピンク髪のやつ。
ちょっと不安になってきた。
そうやって騒いでると、先生が来た。
雨乃はクラス内で1番元気だ。
………少し、苦手。
桃瀬は、雨乃とすごく仲がいい。
いつもこの2人で行動している。
………気持ち悪いぐらい。
今も、桃瀬の左手は雨乃の右手と繋がれている。
みこととはたまに話す。
いつも頬に湿布を貼っている。
なんでかは分からない。
本人は転んだとか言ってるけど、多分嘘だ。
・
・
・
自己紹介終わり
-帰り道-
いつものように、いるまと帰る。
……いるまは、優しい。
"一緒に頑張ろう"という言葉がどれだけ嬉しかったか。
いるま自身、辛いことはあったはずなのに、こうして優しい言葉をかけてくれる。
俺は、いるまに何があったのか分からない。
でも、何かがあったことだけは分かる。
いつか、何があったか知れたらいいな、って。
他人のことになんて興味なかった俺が、そう思えるようになった。
少し成長したかな、なんて思ってたけど
その思いは
すぐ打ち砕かれることになる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。