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第9話

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149
2024/04/04 05:06
なつside
-次の日-
いるま
いるま
なつおはよー
なつ
なつ
はよ



朝、いつものように何気ない会話をしながら

いるまと登校する。


ガチャ(靴箱)


なつ
なつ
…………?
なつ
なつ
なんだこれ。
なつ
なつ
手紙?


俺の靴箱に、手紙のようなものが入っていた。






"放課後、屋上に来てください。"




なつ
なつ
……は、?




……手紙?

なんそれ、ラブレター?w

んなわけw

まあ、開けてみるわ

…………。

なんて書いてあった?…………放課後屋上に来てください??

え、まじのやつじゃん!

俺モテ期きた?!



なつ
なつ
………



あの時と、同じ




いるま
いるま
……なつ?どうした?
なつ
なつ
っ、ぁ、
なつ
なつ
い、かなきゃ。


ダッ


いるま
いるま
おい、なつ!


その後の授業は、頭に入ってこなかった。



いつも頭に浮かぶのは、あの手紙のことで。

なつ
なつ
………


いつの間にか、放課後になっていた。


-屋上-

ガチャ


なつ
なつ
………
クラスメイト
あ、飛間くん…!
なつ
なつ
……なに。
クラスメイト
あ、あのっ、
クラスメイト
私、飛間くんの事がずっと好きで…
クラスメイト
付き合ってください!












あーあ。


俺は、なんて答えればいい?


好きでもないやつに告られて、


どういうふうに断るのが正解?


いっそのこと、


付き合う?










なつ
なつ
(どうすれば、どうすれば、どうすれば、)
なつ
なつ
っ"
なつ
なつ
ハァッハァッ
なつ
なつ
ヒューカヒュッゲホッゲホッ(過呼吸







息が できない





辛い





苦しい





あぁ





なんだっけ





前にもあったな





この感覚






そうだ










あの時だ

















中3の、夏。














そこまで思い出して、俺の意識は消えた。


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