ななもり。視点
ただいま、社員会議が終わったところ。
あぁー、少し疲れたかな,,,,,
その言葉どうり、俺らはある場所に着いた。
そこは,,,,
ジェルくんは、そう言って人差し指をある方向に指す。
流されるまま視線を向けた俺は言葉に詰まった。
想像していなかった2人の人物だった。
そして、その2人というのは,,,,
2人とも遠くの方に居てあまり良く見えない。
でも、見違えるはずがない。
1人は綺麗な黄色の髪、もう1人は赤色の髪で、犬耳の様なものが生えている。
どちらも潮風に乗せて髪を揺らしている。
目を堪えてみると、2人とも泣いている様にも見える。
遠くで見ていることしか出来ない、俺が醜い。
2人を悲しませたくないのに。
特にるぅとくんは,,,,,
莉犬くんの事が好きだから、余計に辛いと思う。
もし,,,,,
もし、俺もるぅとくんみたいに好きな人が自分の事だけの記憶が失くなってしまったら,,,,
無理だ。
嫌だ。
だからこそ、記憶を取り戻して欲しい。
諦めたくない_____。
確かに。
ジェルくんの言う通りだ。
2人とも、午前中よりは仲良くはなったかもしれない。
でも、微かに
微かに感じてしまう、2人の間の"距離感"というのはまだまだあるようだ。
あの2人なら__
なんとなく、今は会わない方がいい気がした。
俺らはバレないように走る。
俺は、横目で2人にそっと言った。
るぅと視点


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。