3年前12月25日
あなたの下の名前side
誰かの声がした
目を開けると
朝だった
黒い革の手帳を見せられる
どうして、なんてそんなこと分かってた
でも
現実だなんて思いたくなかったから
刑事さんの声なんて聴こえてない
ただ
ただッ
目の前の
優しく布に包まれ、眠っている彼女を
眺めることしか出来なかった
“自殺”
そんな言葉が聞こえてくる
そんなはず、ないでしょ?
ねぇ、空彩ッ…!!
誰でもいい
泣くことしか出来ない自分が惨めになる
刑事から渡されたもの
そう
無言で受け取ったそれには
私を狂わす
そんな事が書かれていた
🕊💌
あなたの下の名前へ
最後にも言えたのかな?ありがとうって
ずっとずっと大好きだったよ
親友でいてくれて本当に嬉しかった
でも、ごめんね
こんな最期で
こうするしか無かったの
あなたの下の名前の為でもあるの
だから許して
それと、一生のお願い
ここで使わせてもらうね(笑)
あなたのそのペンダント
絶対に離さないように
空彩より
この時からだった
悪夢の始まりは















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。