第3話

15
2025/10/13 22:00 更新
彼女はいつも教室にいる。帰る方向が僕と一緒なので、互いに部活が終わったら教室で落ち合うように決めているのだ。




しかし、部活終わりのいつもと変わらない教室のちょっぴり冷たいドアに、手をかけたが、どうにも開かない。







中にいる彼女に会うのが怖いのだ。だから、扉を開けるのが億劫になり、扉が重く感じる。










しかし、それでも決心はした。




目を瞑って、扉を開けて、彼女に対していつも言う言葉を叫んだ。
椎名 飛鳥
薫‼︎
一緒に帰ろう!

..............................




そう叫んだものの、教室なかには誰もいなかった。










そういえば今日は木曜日。

彼女はここ2年、木曜日は一緒に帰らず、すぐに帰路についている。






そう思い出した時、恥ずかしさが込み上げて来て、その場に座り込んでしまった....




下駄箱に着くと、案の定彼女の靴はなく、今日の勇気は無駄になってしまった。






また明日挑戦してみればいっか




そう思って自分も帰路についた.....
















......と、その時、校門で誰かと話している彼女の姿が見えた。
椎名 飛鳥
おーい!薫〜!



田無 薫
田無 薫
あ、飛鳥じゃ〜ん!
彼女は元気に手を振ってくれた。


そして、彼女と話してたであろう人が見えた。


その人は......



保谷 藤虎
なんだ?薫?
知り合いか?




田無 薫
田無 薫
うん!幼馴染!
その人の名前は保谷ほうや 藤虎。





僕が中学2年生だった時。つまり、彼女が生徒会に入った時の生徒会副会長だ。





僕の部活の先輩でもあり、何かと可愛がってくれたことがある。





しかしそれで僕は彼に良い思いを抱いていなかった。





彼は生徒会に相応しい人間ではないように思えた。





少し不良気質があり、裏票で生徒会になったような人物だろうと想像していた。


田無 薫
田無 薫
紹介します!

椎名 飛鳥
ちょっと、薫…
一応僕はこの人と知り合いなんだけど...
前にも話したことあったよね⁈

田無 薫
田無 薫
うん!知ってるよ!
だからこそ飛鳥に紹介したいの!
今、僕は、彼女が何を言っているのかわからない。





だって知り合いが知り合いを紹介してもただ時間の無駄。





それは彼女だって分かっているはずだ。

椎名 飛鳥
.....................??
どういうこと?

田無 薫
田無 薫
あんまり言いたくないけど、飛鳥は信用できるから言うね!
























田無 薫
田無 薫
実は私達、付き合ってるの!!!!
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…………………………………………………は?

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