スパイクタウンから7番道路のトンネルを進めば、すぐにナックルシティに着くらしい。
すると向こう側からやってきた人と肩がぶつかった。悪意があったようには見えない。
明るい茶色の髪の女性だ。スタイルがいいことがよく分かる。上半身は白と赤のコントラストが綺麗で、下半身は靴やタイツまで黒で統一されている。
そのまま通り過ぎようとすると、ねぇ、と女性の声が聞こえた。。
女性は上着のポケットから一枚の紙を取り出すと、それを無理やり手にねじ込んできた。
仕方なく紙を握ると、女性がうんとうなづいて、スパイクタウンの方へ走って行ってしまった。
手に持たされた紙を見ると、ミアレ国際大学の見学チケットのようだ。有効期限がやたら長く設定されているが、紙の質や印字からして偽物のように見えない。しかしあまりにも唐突すぎて理解出来なかった。
ナックルシティに着くと、スタジアムの前から駆け寄ってきた。ソニアさんとダンデさんである。
リザードンとワンパチは二人の後ろで戯れている。
ダンデさんはひょいと紙を取ると、じっくりその紙を見始めた。リザードンがふんふんと鼻息をかける度に、こらと言いながら後ろへ追い払う。
しばらくして口を開いた。
ソニアさんはまだ疑っているようである。
ダンデさんがガハハを笑う。野次馬も少しずつ増えてきている。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。