第31話

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2025/11/27 09:00 更新


















台所からガサガサと音を鳴らし、何かを手にして、


ソファに座る俺のもとに戻ってきた髙地。




















yg
北斗、これ好きでしょ?
yg
丁度あったから、あげるね















いつも通りの笑顔で、


俺にパックのりんごジュースを差し出してきた。














hk
…髙地の中では、俺ってまだ子供なの?
yg
そりゃそうだろ、まだまだかわいいよ













かわいい、だってさ。


嬉しいけど、やっぱり俺はまだまだなんだな、って。


















yg
俺んち、北斗のためにりんごジュース
常備してたからね
hk
あ、やっぱそうだったんだ、















髙地の家にお邪魔したときは、


大抵このジュースをいただいていた。


きっと相当気に入っていたんだろう。


髙地からしたらそう遠い記憶でもないと思うけど、


俺にとっては懐かしい。
















そう思い出に浸ったところで、会話は途切れた。



お互い、どんな言葉を選ぶのが最適か迷っている。


どうやって、どんな言葉で、


この俺達のこれからに関わる話をするのか。























yg
…あのさ、
hk
っ、はい















先に話を再開させたのは、優吾の方だった。





なんだか不思議な空気になる。


髙地のお家、何度も来ているのに、


初めての場所みたいで。




詰まる息を整えていると、


髙地が発した言葉に再度息を乱された。

























yg
俺、北斗のこと、だいすきだよ























だいすき







その言葉が、頭の中で何度も響く。










そっか。








やめてよ


そんな言葉、別のときに聞きたかったよ?



















hk
…うん
yg
でも









yg
やっぱり、もっと好きな人がいる





















だよね。


わかってたよ。


だから別に傷つく必要はない。


だって、


人生で初めての感情を抱いた人が、


幸せになろうとしてるんだから










なのに、

















yg
…ほくと、ほんとにごめんね
yg
俺も、こたえたいのに、ごめん










やめてよ、謝らないで、


髙地には好きな人と好きに生きてほしいのに




















hk
っ、ごめんは俺が言うべきなの、
hk
ごめん髙地、俺、


hk
髙地のこと、俺が幸せにしたかったんだ


















こんな汚いエゴを見せてごめんね。





だって俺、髙地が死ぬほど、


ほんとに死んじゃうくらい好きだから。


髙地がどこに行こうとついていくから。





だから、








だからこそ、


できるなら俺が幸せにしたかった。



















yg
…ありがとう、北斗
hk
ううん、いいの
yg
…今日はうちでご飯食べてく?











急に話題が転換された。


いや本人は真面目に申し訳なく思ってるんだろう。


だってすごく悲しそうな顔をしてる。


ごめんだけれど、かわいい。


そりゃ食べてくに決まってる。













あ、けど、そんなことしたら、


あなたの大切な人は嫉妬しないの?
















hk
…本当にいいならそうさせてもらうけど、
yg
?だめなの?









なんにもわかってないじゃん。


俺も心配だよ。























hk
…じゃあお願いしたいな、
yg
はーい、今からつくるからここで待ってて
hk
いや、俺も手伝うよ

















そう言って立ち上がり、髙地の後を追う。


正直今の髙地の言葉からも、


まだまだ弟扱いされていることがわかって虚しい。


敗因はそれなんだろうなぁ






















でも、それも悪くないのかもね。


どうせ、一生一緒なのは決まってるし。























樹。



俺はひとつ、お前に自慢できる。


それは、髙地と俺がいっしょにいる時間。


これは俺の勝てる、


絶対に負けることのないステータス。








































だから、俺以上に幸せを贈れよ


「恋人」に、なったんだろ?



























yg
夕飯野菜炒めでいい?
hk
はーい、じゃ俺野菜洗う
yg
ん、ありがと、冷蔵庫にあるから出して
hk
ん、






















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