第7話

Story7 近づく距離は無意識ですか?
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2025/11/10 09:00 更新










fur
 できた!!これでどうだ…! 
aoi
 わたしもできました…どうですか!? 




 バッとかお見合みあわせておたがいのつくったものに
 けると、まえにはふわふわのクマがた
 パンケーキが2つ。


 片方かたほうにはキャベツ、ベーコン、ハム、チーズ、
 たまごなど様々さまざまなご飯系はんけいなものがはいったパンケーキで、

 片方かたほうにはアイス、ソース、ビスケット、
 マシュマロ、ホイップクリームなど様々さまざま
 スイーツけいのものが入ったパンケーキ。





 …どうやら、たようなものをつくったらしい。


 をぱちくりさせ、また風楽ふうらさんのほうると
 パチリとってたようにマヌケなかお
 している風楽ふうらさんにおもわず、ぶはっとす。





aoi
 あははっ、なんですか!
 わたしたちあんなに頑張がんばってつくってたのに 
 たようなものつくるって…!





 そうなのだ。私達わたしたち毎日まいにちのように料理りょうり
 かんがえたりつくったりおみせったりしていた
 のだが…一緒いっしょすぎたせいかつくるものも
 てしまったらしい。


 しかもかんがえもおなじでおきゃくさんのきなように
 れるものをアレンジできるというシステム。

 わらいがおさまらなくて、なんとかわらいを
 おさえるとはぁっといきがこぼれる。




aoi
 ぜぇ、はぁ…わらつかれた…
 ひさしぶりにこんな表情筋ひょうじょうきん使つかいましたよ… 
fur
 ………た 





 わらいすぎてでた目元めもとなみだぬぐって、
 風楽ふうらさんのほうるとちいさくこえたこえ


 そのこえがうまくれなくて深呼吸しんこきゅうをしたあと
 言葉ことばかえそうとしたとき、風楽ふうらさんが
 ガバっとかおげて……キラキラとまぶしく
 いつもより一段いちだんかがやいた視界しかいうつった。





fur
 ……センパイがわらった!! 
aoi
 …へ? 





 「センパイってわらうんだ!!え、なんかれたの
 はじめてなんだけどうれしい!!」

 なにうかとおもいきや、そうよくわからないことで
 はじめてプレゼントをもらった子供こどものようによろこ
 風楽ふうらさんにまたまたたくと、
 いつものようにこちらを風楽ふうらさんとの
 距離きょりおもったよりちかくて、バッと距離きょりをおく。




aoi
 なっ、なななにしてるんですか!!
 ちかいですよ!!風楽ふうらさんのこときな 
 ひとおこられるじゃないですか!! 
fur
 えー?センパイはぼくのことき 
 じゃないんですか?
aoi
 そっ、それは…!! 




 初対面時しょたいめんじのチャラかん意外いがいかったし、
 まえよりは " 後輩こうはいとして " 普通ふつうよりはうえ、だけど…
 ニヤニヤしながらこちらのひとみのぞんでくる
 風楽ふうらさんをてるとなんだか苛立いらだってきて
 「 べつきじゃない 」とさけぼうとしたとき。








 ―――バリバリバリドカーン!!!








aoi
 びっ…!?!停電ていでんっ…!? 
fur
 うわぁぁっ!?おとでかっ!! 





 さけんだこえがキッチンないひびわたる。

 どうやらずっとあめっていたのだがとうとう
 かみなりちかくにちて、停電ていでんしてしまったらしい。




fur
 うわやっばいまわくらっ!?
 キッチンだからあぶなくないですか 
 …ってセンパイ?
aoi
 っわ!?な、なんですか!?
 きゅうはなしかけないでくださいよ!! 





 暗闇くらやみなかきゅうにかけられた風楽ふうらさんのこえ
 おもわずかたげてピョンっとねようと
 するとわたし場所ばしょがわかっているのかガシリと
 手首てくびつか風楽ふうらさん。



fur
 いやぼくずっとはなしかけて…
 もしかして、センパイびびってます? 
aoi
 びびってるわけないじゃないですか!! 
 先輩せんぱいですよ、わたしめてるんですか!? 





 ―――ドカーンっ!!!!




aoi
 うわぁぁっ!?なになになにっ!! 





 こわい、おおきすぎるおとにそんななさけない気持きもちが
 はしってしゃがみこんでしまったとき風楽ふうらさんが
 わたしおなじようにしゃがみんだ気配けはいがして、
 おそおそけると暗闇くらやみなかでもひかふかうみ
 ようなひとみはなさきにあった。



fur
 …センパイ、大丈夫だいじょうぶですよ 
 ぼくますから。ね? 





 え、と言葉ことばくちからこぼれおちる。

 だって、そうやってわたしをみつめる風楽ふうらさんの
 かお暗闇くらやみなのにハッキリえて、いつになく真剣しんけんで、
 どこかカッコよくえてしまったから。



 ……そのねつにあてられてしまったのか
 はくはくとふるえてうごくだけでこえないくちに、
 ぶわっとマグマくらいあつくなるからだかおに、
 バクバクとうるさくなっておさまらない心臓しんぞうに、
 どうかづかないでといのることしか出来できなかった。





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