ころんが吊られ、俺含め、3人が脱出。
しかし、るぅと同様ころんが戻ってくることは無かった
もうやるべき事は決まった。
後は、実行に移すだけ
コンコン、とドアがノックされる。
枕から顔を上げて、ドアに近付く。誰、と小さく問う
話がある、と言われた瞬間、心拍が早くなり、耳に響く。
手の震えが止まらなくなり、冷や汗がじっとりと額を伝う。
震える手でドアノブを握り、捻る。
小さく開けば、廊下の明かりが部屋に差し込み眩しかった。
いつものように笑うさとみにほっとした莉犬は、さとみを部屋に入れる。
ドンッ
下を見ると、腹に深く刺さったナイフ。
それを握るのは、冷たい目で莉犬を見るさとみ。
ヒュッ、と息が詰まる
腹を押さえながら、莉犬は首を横に振った。
口を手で塞がれ、ベッドに押し倒される。
塞いでいる手は強く莉犬の顔を押さえており、皮膚にくい込んでいた
狂気に満ちた笑顔を向けられ、恐怖に陥った莉犬は、涙を目からこぼし、首を横に振った。
ドス、と突き刺さった音がして、部屋は静寂に包まれた
部屋は思ったよりも綺麗だった。壁や本棚も荒れておらず、最初通り。目につくと言えば、1箇所だけ真っ赤に染まった絨毯。そして、真っ白なシーツが敷かれていたはずのベットは、いつの間にか赤く染められており、中心にナイフが突き刺さった莉犬くんが大の字で眠っていた
にこっと、この場に似つかわしくない笑顔を向けてくるさとみに恐怖を感じた。
ガチャン、とどこからか音が鳴る
そう言って、なーくんは自分の頭に銃口を向けた。
なーくんは恐怖からか、顔が歪んでいた。
そして、俺が止める前に引き金は引かれた。
バンッ、という音がしたと思うと、次はドサリと倒れる音。
視線を下に向ければ、拳銃を握ったまま頭から血を流して倒れるなーくん。
なーくんから少し離れた横には、拳銃の弾が転がっていた。
貫通していた。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!