伊波視点
Dyticaの本拠地
カゲツが調査に行ってから1週間ほどたった
この1週間の間なんの音沙汰もないなんて少し変だ
それに、カゲツからの連絡もない
上手くいってるからだと信じたいけど不安はある
ガチャ
色々と悩んでいると拠点のドアが開いた
音がした方を見ると焦った表情をした星導が立っていた
反射的にそう返してしまった
落ち着いた口調で聞いたが、俺も内心焦っていた
森の中
とりあえずカゲツが行ったであろう辺りを散策していた
すると、カゲツのオトモが現れて俺の方に飛んできた
わたくもくんは街の方を指した
わたくもくんを置いていく訳にも行かないので、とりあえず拠点に連れ帰ることにした
星導視点
Dyticaの本拠地
ガチャ
しばらく誰も帰ってこないはずの拠点のドアが開き少し警戒して振り向くと、カゲツを探しに行ったはずのライが立っていた
ライの後ろからそーっとわたくもくんが顔をだしている
ライは、森の中であったことを説明してくれた
ヴーヴー
そんな話をしているとライのデバイスが鳴った
〇〇町にKOZAKA-Cが出現
ヒーロー伊波ライは直ちに向かえ
伊波視点
〇〇町
KOZAKA-Cの数は少ないためそこまで街の被害は大きくないがKOZAKA-Cの動きがいつもと違うような気がするがとりあえず大体は倒し終わって周りを見渡していると
市民がいる方の建物が崩れた
間一髪で助けることができたが、瓦礫が足を掠めて
しまったようで怪我をさせてしまった
俺は怪我をさせてしまった男の人を安全な場所まで送り届けて、街の中に人が残っていないかを確認しに戻った
すると、普段とは違う仮面を着けたカゲツがいた
カゲツの無事に安堵しつつ聞くと
シュッ
カゲツは無言でクナイを投げて来た
咄嗟に避けたが、危ないところだった
シュッ シュッ
俺が声をかけても何も言わずにクナイを投げ続けるので仕方なく戦闘態勢にはいった
カゲツはいつも以上に素速くなっていて、きっと何か仕掛けがあるのだろう
いつもと違うところはあの怪しい仮面だけなので、仮面を狙って攻撃を仕掛ける
俺のハンマーでは、カゲツの素速さに対応しきれず、いくつかクナイが肌を掠めはしたが、仮面を取ることには成功した
カゲツの言葉の1つ1つが胸に刺さる
確かに、酷い言葉を投げつけられることも多い
特に俺は西でメカニックをしていることもあって、否定されることも多かった
俺自身が否定されることへの覚悟はしているが、その事で仲間まで否定されるのは辛かった
もしかしたらヴィランの方が楽なのかも…
そんな思いが頭によぎってしまい
カゲツの言葉に何も返すことが出来なかった
カゲツは泣きそうな顔をしている
俺ももうヒーローでいることに意味はないような気がしてくる
何より仲間にこんな顔をさせてまでヒーローを続けてやる義理もないはずだ
そう思い武器を置いて、カゲツのもとに歩み寄った












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。