フラフラと人で賑わう繁華街を歩いていると
四季凪さんがいた
(お忘れではないでしょうか。これは夢です)
声が聞こえないふりをした
そのまま四季凪さんの横を通った
話しかけてきた女と、飲みに行こうとした
心の穴を埋めたかった。
今1人になるのは嫌だった
その女は、顔だけで近づいてきたようだったけど
都合が良かった。早く全部忘れてモヤを晴らしたくて
早く楽になりたくて、いつもなら断っている誘いを
受けてしまった
その女の顔すらまともに見ていないというのに、
その女に視線を向けてすらいないのに
女が腕に絡みつこうとした時、
その腕を引いて、大声で名前を呼ばれた
面倒だな、と思いながら答える
そう言って腕を引く女
そう言ってまた背を向けた
先に反応したのは女の方だった
ああ、元スパイの演技がこれか。と思いながら
自分が中心の話なのに関係が内容に思う
バチン
何もしていないのにビンタをされて女は去っていった
四季凪はあの後スマホを少し操作した後、
繁華街から離れたビジネスホテルにあなたの下の名前を
連れ込んでいた
そう言って視線を逸らす
どうしてその発想に至ったのか、
そしてなぜ繁華街を歩いていただけで
さも路頭に迷った知り合いを拾ったような
物言いをするのだろう
そう告げた、
顔を顰めていたのに、もっと眉のシワが増えた
怒っているようだった。でも、どうでも良かった















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。