第34話

第33話
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2022/11/29 12:29 更新

松田陣平
爆発に…巻き込まれたのか?
松田くんの言葉に私は小さく縦に首をふる
貴方
2人で出かけてたんだけど、その出先に爆弾が仕掛けられていたの…姉は私や他のお客さんを避難させて私は姉の帰りを外で待つしかできなかった
貴方
けど、外で待ってた私の耳に聞こえたのは周りにいたお客さんたちの悲鳴と大きい爆発音だけだった
貴方
警察の人が私に話しかけてきた
私はすぐさま姉が巻き込まれて、死んだと察した
貴方
爆発物処理班にいるんだから爆発に巻き込まれてしまうのは当たり前だ…仕方がなかったんだ…
貴方
でもあれだけ爆弾の事を勉強して、何度も解体の練習をし努力してきた姉が爆弾を爆発させるなんて私は思えなかった
貴方
不思議に思って同じ部署の人に聞きに行った
そしたら、「今までに見た事がない爆弾だった…お姉さんは最善を尽くしたけど、ダメだったそうよ…」って言われた
萩原研二
……それで
貴方
うん…
貴方
爆発する前に姉は私に電話をかけてきたの
電話してる暇も無いのにね…(苦笑)
プルプルプル
貴方
あれ?電話……
私は電話に出た
『あっ、もしもしあなた?』
貴方
お姉ちゃん!?今電話なんてしてる暇無いでしょ!?
『ごめんごめん…笑』
『最後に…あなたの声が聞きたくてね…』
貴方
えっ…?最後って…どういう事…?
『……あなたごめんね、お姉ちゃん…頑張って爆弾を解除しようとしたんだけど、どうやらもうダメみたい…』
貴方
なっ…どっ…して…
『あなた…落ち着いて聞いてね?』
『この爆弾は今まで見た事の無い爆弾だわ…2つの液体が混じり合うと爆発するみたい…』
『最善を尽くしたけど、お姉ちゃんはここまでみたい…』
貴方
そっ…そんなっ…
『もし…あなたが許してくれるなら…私の仇をとって欲しいの…』
『爆処に入るんじゃなくて…お母さんたちを巻き込んだ爆弾犯と私が解除しようとしている爆弾を仕掛けた犯人を捕まえて欲しいの』
『今回の犯人とお母さんたちを巻き込んだ犯人は別人みたいよ』
『……こんな事…ほんとはあなたに頼む事じゃないんだけどね…』
そう言って少し笑う
貴方
お姉ちゃっ…
『そろそろ時間だから切るね?』
貴方
ちょっ……お姉ちゃっ
ツーツー…
貴方
姉はそのまま電話を切り、数秒後爆発した
貴方
私は泣いてその場に膝から崩れ落ちた
その数秒後に誰かからメールが来たの
貴方
確認すると……さっき死んだばかりの姉だった

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