第14話

覚悟しといて
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2026/02/21 00:08 更新




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猪俣「 … ふ 、小鳥遊さん 。」




猪俣くんはどう返してくるか 、と彼の様子を見ているとなぜか急に笑い出すから 、少し困惑 。




「 … はい 。」




猪俣「 年上しか好きにならないからって 、自分だけが高みの見物できる立場に居れると思わないでよ。」



「 … え ? 」



にい 、と口角を片方だけ上げて妖しげに笑った猪俣くんに 、息をするのを一瞬忘れてしまいそうになった 。その表情があまりにも美しかった 。




猪俣「 俺だって 、」




3歩分ほどあった距離を 、何の迷いもなくずんずん進んでくる彼に思わず半歩引いてしまう 。




「 、っえ 、なに 、」



何かされる 、と身構えて顔の前に出した右腕を 、猪俣くんはパッと掴んで顔の前から退け 、こっちをまっすぐ見つめてきた 。



猪俣「 女の子大っ嫌いなんだよ。簡単に落とせると思わないで。」




ああ 、そうだ 。彼は確かに女の子が嫌いらしい 。妖美に見えたあの笑みもこの近さで見れば引き攣っているし 、私の腕を掴んだ彼の手は少し震えている 。





「 … じゃあお互いハンデ持ちでとんとんってこと 。」



猪俣「 、うわっ ! 」



橋本くんの時といい今といい 、従え 、と言われると素直に従いたくなくなってしまうのは多分私の悪い癖だ 。



右腕をぐっと後ろに引けば私の腕を掴んだままの猪俣くんも一緒に引き寄せられて 、彼の綺麗な顔面が鼻の先に 。目を白黒させて口をぱくぱく動かしている猪俣くんに一気に勝ち誇った気分になる 。




「 … 落としたその日には思いっきり振ってあげるから 、覚悟しといて。」



一泡吹かせてやった 、と今度は私が意地悪に笑って見せた 。














昼休みが終わる直前に教室に戻ってくると 、やっと学校に来たらしいしのが机の上にリュックを置いたままで携帯をいじっていた 。




篠塚「 おはよ … ちょそんな睨まんといてや 、ごめんて昼休み1人にして 。はいお菓子あげる 。」



と言って渡してきたのはポッキー 。箱には 、ごめんて、なんて書かれているから怒ることも出来ない 。




「 … はぁ〜〜〜〜〜 。」



篠塚「 何 、なんかあったん 。」



「 なんかあったどころの騒ぎじゃない … やばい事になった 。」




しのがおってくれたら 、教室から1歩も出ることなく猪俣くんに会うことにもならなかったんだけどなぁ!!!


なんて鬱憤は 、盛大なため息に乗せて全て吐き出した 。







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