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2人の間で決まったいくつかのルールの中に彼からの要望はなかった 。
篠塚「 うわっ 、あなたの彼氏目線ストーリーあげたらめっちゃいいね来んねんけど 。これ投稿していい ? フォロワー増えそう 。」
「 ねぇ友達でフォロワー稼がないでよね? 」
昼下がりの校内を 、行くあてもなくだらだら歩く私としのの前方から騒がしい集団がやってくる 。
猪俣「 俺ら今からトイレ行くんだけど ! なんでついてくんの !? 」
佐藤「 しょうがない、この子らはこういう習性なんだよ。」
もう今となっては完全に見知った顔の猪俣くんの顔が女子の群れで見え隠れする 。不意にぱちっと目があって 、
「 しの〜 、明日映画行かへん ? 」
猪俣「 ねえまさきくん、後で物理のプリント見せて 。」
何事もなかったかのように逸らす 。
篠塚「 嫌や 、ホラーやろどうせ 。」
「 なんでいやなの、… あっ寺西先生 !! 」
寺西「 おー小鳥遊 、今日も元気だねぇ 。」
偶然隣を通りかかった寺西先生に目をハートにする私に 、
「 ホラー映画一緒に行ってください ! 」
寺西「 何言ってんのよ笑生徒と映画行くわけないでしょー 。」
猪俣「 … 。」
彼は口を出さない 。
篠塚「 あーあ 、あなたまたデート振られた 。」
「 振られたって言わないでよ……… 、あ 。」
ブレザーのポケットに入れた携帯が震えて 、携帯を取り出すとロック画面に周杜 、って名前 。
周杜
[ 今日放課後商店街の前で待ち合わせしよ ]
騒がしい声の方を振り返ると 、携帯をポケットに入れて周りの女の子たちに嫌そうな顔をしてる猪俣くんの横顔が見えた 。
全部のルールを守れば 、側から見た私たちは全く別の世界に生きている 。だけど私はこの関係性が好きだった 。
もう時期起こることになる事件が 、どんどん私たちの物語に急カーブをかけていくとは知らず 、私はただ猪俣くんとの契約関係を楽しんでいた 。
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猪俣「 小鳥遊さん 。」
「 あ 、きたきた 、いこ 。」
相変わらず人通りの少ない商店街の入り口で合流した私たちは 、並んでカフェまでの道を歩き始める 。
猪俣「寺西先生とは最近どうなの。」
「 えっ 、なんで知ってるの??寺西先生のこと好きなの。」
猪俣「 あんだけいつも廊下で熱烈なラブコール送っときながらそれはないわ 。」
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![まさき[短編集]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/ZNnNW3qsarfytcLipf9qdAtLVMh2/cover/01JZ2XXRSPJQFP1CEZ1E5FQJRA_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。