
(おや?)

(目が覚めましたか?)

(ここは列車の中です)

(寝過ごしてしまったのでしょうか……)

(いえ、そうには見えませんね)

(何故ここに?)

(分からないというと……記憶を失っているんですね)

(きっと自分が何者なのかすら分からないのでしょう……)

(可哀想に……)

(では、改めまして私はこの列車の「車掌」です)

(何度も起こしたのですが……)

(全然起きないので心配しました)

(まずは良かった……)

(それで、何か聞きたいことはありますか?)

アンケート
✠
他の乗客は……?
42%
どこに向かってるの……?
42%
何も思い出せない……
15%
投票数: 26票

(乗客は全員降りたと思っていたのですが、貴方だけがまだ乗っていまして)

(この列車は……そうですね)

(もうすぐアナウンスがあるでしょう)

(あと……この車両以外には入らないでください)

(お願いしますね)

(他には……)

(踏切の音)

(踏切に少女が立っている)

アンケート
✠
あの、踏切に誰か……
47%
あの人は誰?
26%
見覚えがあるような……
26%
投票数: 19票

(……)

(気のせいでは?)

(まだ寝起きですし)

(見間違えたのかもしれません)

(アナウンスが流れる)

(ほら、アナウンスが流れたでしょう?)

(そうですね、駅に着くようですし……)

(せっかくなので駅を探索してみます?)

(駅といってもその先には町がありますからね)

(そうすれば少しは記憶が戻るかもしれないですよ)

(頷く)

(では、探索してみましょう)

(駅に着くまでは休んでいても大丈夫ですよ)

(ゆっくりお休みください)

(突然の睡魔に目も眩み、思わず眠りについてしまう)

(フフッ)










編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!