第88話

81.出会いは…指輪から?
434
2024/09/04 15:55 更新
りゅうきがぷりっつになって程なくした頃、社長と話をする機会ができた。
社長
おーおー!きみがぷりっつくんか!
社長
待っとったんやで!
ぷりっつ
ぷりっつ
いやぁ…すみません!
ぷりっつ
ぷりっつ
ちょっと仲間と話し合いをしてたら長引いてしまって…
社長
ええんよええんよ!
社長
そんな堅苦しいのやめてくれや
社長
今日の話は君にとってもいい話だろう?
ぷりっつ
ぷりっつ
それなんですが…本当にその子はメイドなんですか?
ぷりっつ
ぷりっつ
スパイとかだったりするとうちも結構大変なので…
社長
そんな者を育成する時間はうちにはないさww
社長
本当に、ただ少し戦闘ができるだけのかわい子ちゃんさ。
社長
まだ17だしな!
ぷりっつ
ぷりっつ
うちの連中とも話をしてきたんですが…みんな乗り気じゃないんですよ。
ぷりっつ
ぷりっつ
俺らだけで何とかするべきだ、って反対されてしまって…
ぷりっつ
ぷりっつ
よそ者はちょっと厳しいかと、、、
社長
ちっちっちっ!ぷりっつくん…
社長
君たちはどうやら大きな勘違いをしているようだ。
社長
うちのメイドの有能さはともかく、君たちには絶対必要になる存在だと思うんだ。
社長
なぜかって?それはな…
そう言って社長はなにやら色々書かれている書類を机に勢いよく置いた。
社長
これ…なんだと思う?
ぷりっつ
ぷりっつ
えっと…近隣住民からの署名、ですか?
社長
そうだ、君たちの家からの異臭騒ぎによって近隣住民から苦情が来ているのさ。
社長
今自分たちの部屋がどうなっているかわかっているか?
社長
外にまでごみがあるような始末だ。綺麗好きな子もそっちにはいるだろうに…どうしてなんだ?
ぷりっつ
ぷりっつ
俺らが家を離れることが多くて…電気もついてない時が多いんで不法投棄されるんすよ。
社長
まぁ…そんなとこだろうとは思っていたが。そこでうちのメイドを使って貰えればお互いにwin-winだろ?
ぷりっつ
ぷりっつ
それは…まぁそうっすね。
なんだか、どんどんメイドを迎えるという話に連れていかれている気がする。
結局2時間ほど話したが、メイドを受け入れる形となってしまった。
ぷりっつ
ぷりっつ
うーん…
社長室から離れ廊下を歩きながら考え事をする。
ぷりっつ
ぷりっつ
(今まで男ばっかでむさくるしかったからなぁ)
ぷりっつ
ぷりっつ
(アイツらの反応も心配なんだよなぁ…なんか、すぐに好きになってアタックしそうだし…)
ぷりっつ
ぷりっつ
(社長の娘みたいなもんだから押し倒しなんかしたら…)
考えるだけで臓物が口から出そうになる。
ぷりっつ
ぷりっつ
…ん?
どこかで見たことあるような、ないような…
ぷりっつ
ぷりっつ
(どこだったかな…うーん)
ぷりっつ
ぷりっつ
(こう、喉のそこまでは出てきてるんやけど…どこやったかなぁ)
灰色の髪はかなり手入れされてるのかサラっとなびいている。仕事上、髪を下ろすとやりにくいのか一つに束ねているが、下ろしてもきっと似合うんだろう。
ぷりっつ
ぷりっつ
…かわいい
ぷりっつ
ぷりっつ
ぅあっ?!
思わず呟いてしまった言葉が恥ずかしすぎて、自分で言って口を塞ぐという珍行動をしてしまった。
だが、少女は変わらず床を磨いている。その目には光も宿っておらず、心ここに在らずと見えた。
結局、数分そこでうろちょろしながら考えていたが答えは出せず…そのまま自宅へと帰った。
次の日の仕事内容は遊園地でのターゲットの暗殺だった。
ぷりっつ
ぷりっつ
(あんまりこういうところで殺したくはないんやけどなぁ)
少し歩いたところで、アイスの自販機が見えた。
ぷりっつ
ぷりっつ
………
なにか、なにかあったような気がする。
ぷりっつ
ぷりっつ
忘れちゃあかんようなことなんか…?
なんだか嫌な予感がして、ふと振り返ると木で出来た古びたベンチが目に入った。
ぷりっつ
ぷりっつ
……            ぁっ
ぷりっつ
ぷりっつ
ここ…あの日の遊園地やったんか、
地元の遊園地でもなかったからすっかり忘れていた。
だが、思い出したいのはそれじゃなくてもうひとつの方だった。
ぷりっつ
ぷりっつ
そうだ、そうだ!!
ぷりっつ
ぷりっつ
緑色の指輪だ!!!
メリーゴーランドの前で思わず叫ぶと、周りの人から痛い視線を向けられる。
ぷりっつ
ぷりっつ
あ…目立ったらあかんな。
結局、あの指輪は見つかったんやろうか。不思議に思い、仕事を終えた後に忘れ物センターに問い合せた。
ぷりっつ
ぷりっつ
(顔は見られたらめんどいなぁ…)
帽子を深く被ったまま、話を聞くと…まだあるというのだ。
10年以上前の忘れ物が、まだセンターにあることにも驚きだが…あれだけ探していた指輪をなぜ取りに来なかったんだろうか?
ぷりっつ
ぷりっつ
それって…俺のものにすることってできませんか?
顔を上げて、目を見て話す。
ぷりっつ
ぷりっつ
持ち主の女の子に会えたんです。お願いします…
深く、深く頭を下げると、受付係のおばさんはにこやかに笑って「構わないよ」といった。
ぷりっつ
ぷりっつ
えぇっ?!いいんですか?
まさか本当に譲ってもらえると思っておらず、目をまん丸にして尋ねると彼女はこう答えた。
「10年以上前の話だけど…これを届けてくれた子がね、あなたにそっくりだから」と。
「それに、来月でこの遊園地閉園なのよ…だからあなたの言葉を信じるわ!」
ぷりっつ
ぷりっつ
(あぁ…あの時のおばさんか)
思えば、幼い自分に対応をしてくれた人に笑顔がよく似ていた。
ぷりっつ
ぷりっつ
ありがとうございます!!!
また深い礼をしてその場を立ち去った。
〜2ヶ月後〜
ぷりっつ
ぷりっつ
えーっと…君があなたちゃん?
(なまえ)
あなた
あ、はい!あなたの名字あなたです!
(なまえ)
あなた
今日はわざわざお話の時間を設けて下さりありがとうございます。
ぷりっつ
ぷりっつ
いやいや、お世話になるのはこっちの方やからさww
ーーーーーーーー
ぷりっつ
ぷりっつ
(やっぱりあの子にそっくりだ。というか…あの子なんやろなぁ)
あの日、少女の笑った顔を見ることは出来なかったが…目の形が赤髪の…ガイアという女性にそっくりだった。
その後の俺の行動は早かったと思う。
すぐにその指輪について調査をして…中に何かが入っていることがわかった。
中に入っていたのは流し込む形の薬で、解析をしたところ身体能力を向上させる薬品と、子供に打ったら2分もせずに死ぬような猛毒であることがわかった。
ぷりっつ
ぷりっつ
(なんであのおっさんはこんなもんを…)
研究室に提出してから数日後、ある情報が入った。指輪が作られた場所からメイドについて何か分かるかもしれない、との事だった。
俺はその書類を見て、ますますあの少女について理解が出来なくなった。分からないことが多すぎる中、出生だけは掴むことが出来た。
ぷりっつ
ぷりっつ
(彼女がしていた指輪が…マタニティリングだったとは)
マタニティリング…妊娠がわかった直後や、結婚を約束をした人が現れた場合につける指輪のことだ。どうして、あの時2歳ぐらいだったはずの彼女がこれを持っていたのか?
そこで指輪に刻まれていた文字について研究をしてくれたようだ。日本語でも英語でもない…どこの国の言語か分からない、と言うよりかは′′混ざっている′′と言っていた。
結局、彼女の出生は…
ぷりっつ
ぷりっつ
ヨーロッパ…ねぇ
世界中のどの国の公用語にも当てはまらず、全部の言語を確かめるのは途方のくれる作業だ。調査はそこで断念することにした。だが、指輪にはヨーロッパで作られたものであることとある人の名前が刻まれていた。
ぷりっつ
ぷりっつ
…………          ガイアかぁ、、、、

プリ小説オーディオドラマ