ガラララ
この子はある子さん
いつも私に喋りかけてくれる
まあ、無視してるけど
何も言わない私にある子さんは粘り強く話しかけてくれる
どうせいつか離れていく
ある子さんは可愛いし明るいし
きっと友達も沢山いる
私なんかといる必要ない
ことの発端は…
〜回想〜
ひめがある子に殴りかかろうとした時…
ガラララ
ガラララ
〜回想終了〜
この事が原因で今に至る
そして、今のいじめのターゲットは私
まあ、今までもいじめられてたけどね
返事する必要なんてないでしょ
どうせ強制なんだから
ほとんど毎日放課後に呼び出されていじめられる
早く帰らないと親はうるさいし、お兄ちゃんは鬱陶しいし
めんどくさいな…
〜放課後〜
ガチャ
今日は1人なのか…
ドカッゴスッガンッ
ドンッドンッガンッドスッ
30分くらいたっただろうか
やっと終わったみたいだ
ガチャ
私は1人屋上に残された
このまま飛び降りたら、楽になれるかな…
そんなことを思いフェンスに手をかけた
そのとき…
しまった…
見られない様に隠してたのに…
そうだ、私が全部悪いんだよ
何回も断ったが、同じやり取りを続け
めんどくさくなったので言う通りにする事にした
今日は帰るの遅くなりそうだな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!