第21話

#20
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2025/08/12 00:27 更新



村人たちが歌い踊り、クロパンが祭りを盛り上げる


そして、そこにうっしー演じるカジモドも登場するのだ





………やっぱうっしー歌うめぇな



あなたの下の名前
あなたも道化の祭りに参加するの?
牛沢
う、あぁ、僕は……



エスメラルダが登場し、カジモドに声をかける


カジモドはフロロー以外の人間に会うことがないので上手く答えられなかったが、そのまま祭りの踊りの中へ巻き込まれていく




今初めて衣装姿を見たが、外国風の雰囲気がとても似合っている


綺麗だな、なんて一瞬思ってしまった







………そろそろ俺も出るのか



緊張する


男子
そこに颯爽と現れた若き騎士
フィーバス・マルタン隊長
凛々しい振る舞い
大胆不敵な態度
だがその目に宿る苦悩は隠せなかった
戦場から戻ったばかりでパリは初めてだ
女なら誰でも惚れてしまう
そんな色男

クロパン語りと共に舞台に上がる

正直ちょっと恥ずかしい
キヨ
ありがとう、お嬢さんたち
誰かパリを案内してくれないか?
女子
あら、私たちそういう女じゃないの



そんなやり取りをし、曲が変わる


フィーバスが戦場に疲れたので今は休んで祭りを楽しもう、という気持ちを歌う曲だ


さすがにソロなので練習した



みんなの前なので心臓が爆発するかと思った






その後、立場上祭りを見に来るものの祭りを毛嫌いするフロローも登場し、エスメラルダの姿はいつの間にか消えている


男子
みんなおいで
さぁ見逃すな神秘とロマンス
最高の美女ついに登場
エスメラルダのダンス!

クロパンが紹介して音楽が流れる


それと同時に大道具の布で隠れた部分からエスメラルダが登場した




………そういえば、数日前の練習の時も「家の事情」
とか言って欠席してたから、この場面のダンスと歌を見るのは初めてだ

あなたの下の名前
ねぇ 坊や見とれてるの?
ねぇ 肉屋さん私に惚れたの?
ねぇ みんな そばに来てよ
踊るわよ
刻めリズムタンバリン!

………すごい

細かい装飾はまだなのに、キラキラして見える



本当はここで村人が歓声をあげる予定だったのだが、みんなも見入ってしまってそれを忘れている


あなたの下の名前
ねぇ 見てよ 怖がらずに
踊るわよ
刻めリズムタンバリン!


少しだけ音楽だけの時間があり、その間にエスメラルダは舞台全体を動きながら人々を誘惑するように踊る


その中でカジモドやフィーバス、そしてフロローが魅了されるのだ


あと、今回は演出として客席の観覧客の前でひとり誘惑するらしい






目の前で踊る彼女と一瞬目が合った

キヨ
………っ、


やばい、歌い始めないと!
男子
まるで悪魔のようだ……
キヨ
まるで天使だな……
牛沢
天使だ!


魅了された男たちが歌っている間、他の時間は遅くなっているような演出があるのだが……


本来はクロパンが身を乗り出す時の手すりとして使う金属のポールに掴まり、ポールダンスのようにしてゆっくりと回転している



………ほんっと、体幹とかどうなってんだよ








しかし、男3人のパートが終わると突然皆時間が戻って動き出す


そしてエスメラルダは曲のフィナーレとしてより声を上げて情熱的に踊る


あなたの下の名前
熱く刻めリズムタンバリン!


民衆は歓声をあげ、ポーズをとってダンスは終わる


あ……終わったのか



そう思う暇もなく、練習は続く




街でいちばん醜い人が選ばれる「道化の王様」にカジモドが選ばれたのだが、人間離れした容姿の彼は攻撃の的へと変わっていく


フロローは勝手に外へ出た罰としてカジモドを助けず、ただ眺めるだけだった





しかし、民衆の前にエスメラルダが立ちはだかり、カジモドを庇う



それを見たフロローはジプシーであるエスメラルダを捕えるように命令し、兵隊たちとの攻防が発生する




そしてエスメラルダは最終的に教会へ逃げ込んだ

聖域である教会では、人を捕えることが出来ないからだ




しかし、結果として兵隊が教会の外で見張りをすることになりエスメラルダは教会に閉じ込められたも同然となった




男子
おっけー!
一旦休憩しようか!

さっきまでフロローを演じていた毛野くんが声をあげる


役に入り込んでいる時とは全くキャラが違う

さすが演劇部って感じだ







毛野くんの号令で、体育館の空気は一気に緩んだ






しかし、俺はまだ舞台裏に立ち尽くしていた

ガッチマン
お疲れさん
俺らは出番ないから見てたけど、すごかったね
レトルト
キヨくんめっちゃ緊張しとったんおもろかったけど
それ以上にあなたの下の名前ちゃんの歌めっちゃ上手かったよな?!
春宮 心
これがうちのあなたの下の名前です😊
牛沢
まっっっじで緊張した………
吉野 結希
みんなすごかったよ!
私はタイミング見て音楽流してただけだけど……
忘れちゃいそうだった!
レトルト
おーい、キヨくん?
どしたん?

さっきから俺が黙っているので、レトさんが俺の顔の前で手をヒラヒラさせる

キヨ
………やば
ガッチマン
何が?

踊っている彼女と目が合った時の光景が蘇る




あの時、心臓が跳ね上がって身体が熱くなったような感覚だった

キヨ
俺、完全に落ちたかも………
牛沢
…………マジで?
春宮 心
えっ、ガチガチのガチ?

俺は頷いた


顔が熱くなってるのがわかる
春宮 心
えっ、まっ
えーーーーー???
これ、えーーーーーーー?!!!
マジか、ちょ、ふぅぅぅぅぅ⤴︎⤴︎
牛沢
ガチでエスメラルダに落とされてんじゃねぇか
春宮 心
やばい大興奮なんだけど
吉野 結希
前途多難かもしれないけど……
応援してる!
キヨ
ちょ、待って
前途多難ってなに、どゆこと
あなたの下の名前
そうだよ〜、さっきから何の話してんの〜?
キヨ
うわっ!



いつの間に背後に忍び寄ってきてたんだよ



………やばい、顔見れない

あなたの下の名前
あ、そだ
さっき毛野くんと話しててさ
2人ともそれなりに歌上手いけど曲数が多いから音楽室使える日が足りないよね、って話になって
牛沢
たしかに……
毛野くんもあなたの下の名前も上手いから、追いつかねぇと
あなたの下の名前
ふっふっふ……
否定はしない


自慢げに笑う顔がかわいく見える



つい最近までなら「調子乗んなよ笑」とか言ってたのに

ガッチマン
じゃあ、どこで練習する?
教室は他の人が作業してるし……
あなたの下の名前
と、いうわけで
みんなで私の家おいでよ
ピアノとかもあるし、親も友達は大歓迎だから
キヨ
えっ?!


家に行くのか?


しかもこんな自覚したタイミングで?


心臓もたねぇ、無理無理無理
キヨ
いや、でもこんな大人数で……
あなたの下の名前
大丈夫、うちの家めちゃくちゃ広いから
春宮 心
もちろん行く行く!
あなたの下の名前
土曜の放課後とか、みんな行ける?


みんな頷く


俺はどうするか迷ったが、春宮さんからの
「チャンスでしょうが!」
という圧がすごかったので頷いた


あなたの下の名前
りょうかーい
じゃ、学校帰りに直行で






……………マジかよ



家、行くことになっちまった


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