第27話

第25話!
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2026/05/17 03:00 更新
学園の校舎を抜け、私たちはAMPTAKxCOLORS(と私)だけが住む「特別寮」へと続く道を歩いていた。繋がれた手からは、ぷり先輩の体温が熱いくらいに伝わってくる。
あなた
……あの、先輩。もう大丈夫ですから。手、離しても……
pr
だめや。お前、またどっかフラフラ行くんやろ。……危なっかしくて見てられんわ
ぶっきらぼうな口調。けれど、私の歩幅に合わせて、いつもより少しだけゆっくり歩いてくれているのが分かった。
 夕闇が濃くなり、街灯がぽつぽつと灯り始める。ふと横を見ると、ぷり先輩は何かを耐えるように唇を噛み締めていた。
pr
……さっきのこと、気にしてんのか
あなた
えっ?
pr
『知らない映像』とか言うてたやろ。……ただの疲れや。6月のときの血酔けっすいとか、色々あったしな
そう言って、彼は繋いでいない方の手で、私の頭を乱暴に、でもどこか慈しむように撫でた。その瞳は、私を見ているようで、もっと遠い「過去」を見ているようにも見えて。
pr
……お前は、余計なこと考えんでええ。俺の隣で、笑っとけばええんや
あなた
…………。


特別寮の重厚なドアが閉まり、カチリと鍵がかかる音が静まり返った室内に響いた。外の喧騒はもう届かない。ここには、私とぷり先輩の二人だけ。

 二人だけの特別寮の部屋に戻っても、室内の空気は重いままだった。
あなた
あの、先輩……
pr
……お前、まだ震えとるやんけ
振り返ったぷり先輩の瞳は、吸血鬼としての本能と、私へのどうしようもない愛おしさで染まっているように見えた。彼は私を無理やり引き寄せると、包み込むように優しくベッドへ抱き寄せた。
あなた
先輩、ダメ……
pr
ダメやない。……お前が変なこと思い出すから、俺の頭がおかしくなりそうなんや。……頼むから、大人しくして
耳元で囁く声は、驚くほど低く、掠れていた。彼が私の首筋にそっと触れる。その指先があまりにも優しくて、私の緊張がふっと解けていく。
pr
……痛くせえへんから
誓うような言葉の直後、首筋に柔らかな唇が触れ、続いてちくりとした小さな痛みが走った。けれど、すぐにそれは心地よい熱へと変わっていく。
あなた
っ、……ん……
ぷり先輩は、私を慈しむように、ゆっくりと、優しく吸血していく。いつもの強引さはどこにもない。ただ、私をどこにも行かせないように、そっと背中に回された腕に力がこもるだけ。意識が甘い霧の中に溶けていく。
pr
……あなたのニックネーム。俺だけを見ろ。他には何もいらんから、今の俺だけを覚えとけ……
首筋に残された、温かくて愛おしい契約の印。吸血を終えた先輩は、私の肩に額を預けたまま、愛おしそうに私の髪を撫で続けた。
窓の外では、織姫と彦星の星が、二人の静かな夜を静かに見守っていた。










翌朝。
あなた
………zzZZ
あなた
パチ(起きた)
カーテンの隙間から差し込む朝日に目を覚まし、私はベッドの上に体を起こした。隣のベッドはすでに空っぽで、部屋の中にはかすかに、ぷり先輩の冷たくて心地よい魔力の残香だけが漂っている。
あなた
ぷり先輩、生徒会かな…?
そう思いながら洗面台の鏡の前に立ち、制服の襟を少し下げて息を呑んだ。
私の首筋に残された、淡い赤色の痕。
あなた
(『痛くせえへんから』……)//
昨夜の、壊れそうなほど優しかったぷり先輩の声が耳元で蘇り、急に顔が熱くなる。
昨日の短冊を見た時の、あの胸を引き裂かれるような痛みは、彼の優しい吸血によって嘘のように消えていた。
あなた
(先輩が探している大切な人って、本当に誰なんだろう……?)
考えても答えは出ないまま、私は痕が隠れるように制服の襟をきっちりと締め、部屋を出た。





















[七夕編end] 次回に続く
















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