第37話

自分の居場所
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2025/06/03 21:05 更新
 今日は雨だった

 珍しく一年4人で任務があった

 その任務終わり、近くに呪霊が出たため
 私たちは補助監督を置いて、現場へ向かった
あなた
やばっ…
血の臭いエグ…
伏黒恵
これは…
虎杖悠二
特級呪霊…!?
釘崎野薔薇
私たちじゃどうにも出来ない
応援を呼びましょ
モブ
キャー!!!
虎杖悠二
でも、
虎杖悠二
助けないと
あなた
あなた
“闇より出でて闇より黒く
     その穢れを禊ぎ祓え”
虎杖悠二
あなた!!
あなた
悠二…
死ぬのはダメだよ?
虎杖悠二
応!























虎杖悠二
逕庭拳!!
 虎杖の拳が直撃し、伏黒の影が呪霊を拘束する

 しかし、手応えは薄い

 呪霊は笑うように呻き、再生しながら反撃してくる
虎杖悠二
なっ……速――ッ!
 その瞬間だった

 呪霊の棘のような腕が野薔薇と悠二を貫こうとした




 動けない


 避けられない













































――だめだ、間に合わない。

























 私は飛び出した
あなた
やめろ!!
 裂ける空気と呪力の衝撃

 身体が勝手に動いた

 何も考えず、ただ守りたくて


 悟兄の術式で防ごうとしたけど
 防ぎきれなかった


 体に鋭く刺さる痛み

 内臓に達した感覚が、冷たくて、遠かった

 崩れ落ちる視界の向こうで野薔薇の叫びが聞こえた
釘崎野薔薇
あなたッッ!!
 悠二が駆け寄る気配

 恵の影が呪霊を止める

 皆の叫びが、苦しいほど近い
虎杖悠二
なんで……なんで庇ったんだよ……
 悠二の手が、震えていた

 野薔薇は泣いていた

 恵は歯を食いしばっていた



 目を開けるのがつらい

 意識が遠のく

 でも、胸の奥には不思議な安心があった




 ――ちゃんと、守れたんだ
あなた
馬鹿……でしょ……
あんたたちに
死んでほしくなかった、だけ……
 涙が頬に落ちた












































 次の瞬間、空気が震えた

???
おい

 声がした

 聞き慣れた、どこまでも明るいようで
 冷たいような声
五条悟
俺の妹に……何してくれてんの?

 五条悟が現れたのは、ほんの数秒後だった

 呪霊はもうこの世に存在していなかった

 
あなた
良かった…
 私は意識を手放した




 それから数日後___

 私は高専の医務室で目を覚ました
あなた
……え
まだ……生きてる……?
家入硝子
うん
超ギリギリ
釘崎野薔薇
あなたのバカッ
 横で野薔薇が笑っていた

 目は真っ赤だった
釘崎野薔薇
ばか……もうほんと
勝手に死なないでよね……!
虎杖悠二
俺たち……今度は俺たちが、守るから
 悠二の声は、震えていた

 恵は何も言わず、そっと布団をかけ直した


 目の奥が熱くなった

 痛みも、罪悪感も、全部溶けていくようだった







 ――この場所に、自分の居場所はある


 そう、思えた



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