今日は雨だった
珍しく一年4人で任務があった
その任務終わり、近くに呪霊が出たため
私たちは補助監督を置いて、現場へ向かった
虎杖の拳が直撃し、伏黒の影が呪霊を拘束する
しかし、手応えは薄い
呪霊は笑うように呻き、再生しながら反撃してくる
その瞬間だった
呪霊の棘のような腕が野薔薇と悠二を貫こうとした
動けない
避けられない
――だめだ、間に合わない。
私は飛び出した
裂ける空気と呪力の衝撃
身体が勝手に動いた
何も考えず、ただ守りたくて
悟兄の術式で防ごうとしたけど
防ぎきれなかった
体に鋭く刺さる痛み
内臓に達した感覚が、冷たくて、遠かった
崩れ落ちる視界の向こうで野薔薇の叫びが聞こえた
悠二が駆け寄る気配
恵の影が呪霊を止める
皆の叫びが、苦しいほど近い
悠二の手が、震えていた
野薔薇は泣いていた
恵は歯を食いしばっていた
目を開けるのがつらい
意識が遠のく
でも、胸の奥には不思議な安心があった
――ちゃんと、守れたんだ
涙が頬に落ちた
次の瞬間、空気が震えた
声がした
聞き慣れた、どこまでも明るいようで
冷たいような声
五条悟が現れたのは、ほんの数秒後だった
呪霊はもうこの世に存在していなかった
私は意識を手放した
それから数日後___
私は高専の医務室で目を覚ました
横で野薔薇が笑っていた
目は真っ赤だった
悠二の声は、震えていた
恵は何も言わず、そっと布団をかけ直した
目の奥が熱くなった
痛みも、罪悪感も、全部溶けていくようだった
――この場所に、自分の居場所はある
そう、思えた
Next…
♡10 or ☆5











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!