目黒side
ジリリリリリッ ジリリリリリッ ジリリリ…カチッ
朝起きた時、謎の倦怠感と異様なまでの寒気に身体が支配された。
完全にベッドに縫い付けられたかの様に、指一本動かすことがままならない。
働く機能だけが抜け落ちたかのように、回らない頭をフル回転させて、今日の仕事は何だったかを必死に思い出した。
次に起きたのは、撮影開始時間を30分過ぎた、10:30だった。
急いで準備しようとして、そのままベッド下の床にぶっ倒れた。
朝起きた時には感じなかった頭痛と目眩がして、寒気に震える身体から体力を容赦なく奪っていった。
死ぬ気でスマホを操作して、通話履歴の1番上の人に電話した。
あ、ふっかさんだ…。
俺が体調管理出来なかっただけなのに、心配かけちゃった…。
ふっかさん、来てくれるのか。申し訳ないな。
深澤side
集合時間から30分過ぎてもめめが来なくて、連絡はつかないし、ラウールのメッセージにも既読すらつかないから、流石に心配になった。
プルルルルッ プルルルルッ プルルルルッ……
ディスプレイには『目黒蓮』の三文字が…。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。