オロルン side
あなたの下の名前の教育。
僕はその計画の全貌を聞かされたあの時、凄く嫉妬した。
なんでばあちゃんや炎神さまは僕を選んでくれなかったんだろ。
確かに僕はあなたの下の名前をあやまかしちゃうのかもしれない。
けど、あなたの下の名前を誑かす存在が増えちゃうかもしれない今回の計画。
本当にやめて欲しい。
僕は男。
あなたの下の名前も男。
普通、恋愛関係になることはない性別。
けどそんなの関係ないよね?
だって好きなんだから。
机に突っ伏して不機嫌オーラを出してるあなたの下の名前。
幸い、旅人のじいちゃんの事は「お気に入り」に入らなかったっぽかった。
けど…問題はムアラニかな。
あなたの下の名前の密かな「お気に入り」。
理由を以前聞いた事がある。
なんでも「自分にはないオーラを持ってて面白い」だそうだ。
ほんと、どれだけ僕を妬かせれば気が済むんだろう。
その好奇心はいずれ恋心に変わるのに。
そんなのは嫌だな。
でもこんなどす黒い感情をぶつけてもしょうがない。
イファにだってこんな事言えない。
ばあちゃんに言ったら正気を疑われる。
そんな事を考えていると声が聞こえた。
あなたの下の名前?
どうしたんだろう。そんな焦ったような顔をして。
ああ。
僕がこんなおぞましいこと考えてるのに、君は僕の事を気遣ってくれる。
素っ気なくあなたの下の名前はあっちの方に顔を向けた。
彼は言った。
……。
ほんと、惚れ惚れする。
絶対、僕のモノにしよう。
離さないから。
離れるなんて許さないから。
はやく、堕ちて。
あなたの下の名前。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。