No side
昼休み、会社近くのカフェ。ひさびさに二人でゆっくり座れた紗夏は、カフェラテをかき混ぜながら切り出した。
ももはアイスコーヒーをすすりながら、目だけで続きを促す。
紗夏は少し声をひそめて言った。
ももの手が止まる。
二人は一瞬で顔を見合わせてニヤリ。
紗夏が眉を上げる。
ももがストローをぐるぐる回す。
紗夏の顔がパッと明るくなる。
ももは声を張り上げ、周りの客がチラッと振り返る。慌てて口を押さえながら吹き出す二人。
紗夏は首を振って笑う。
ふたりの声はどんどん弾んでいく。
ももがニヤリと笑って身を乗り出す。
紗夏は口元を押さえながら、目だけで合図を送る。
ももがにやにや。
その瞬間、ももがバンッとテーブルを叩いた。
二人は声を抑えきれずに爆笑。
紗夏は涙目で笑いながら肩を揺らす。
ももはお腹を抱えて笑う。
少し落ち着いたところで、紗夏が肘をついて真顔っぽく言った。
ももがため息混じりに同意する。
紗夏が急にキラッと目を輝かせた。
紗夏が手を打つ。
ももはにやにや。
二人は視線を交わし、同時にニヤリ。
また笑いが止まらなくなり、隣の席から視線が飛んでくる。二人は慌てて口を押さえた。
帰り道。ももがぽつりと言った。
紗夏は肩をすくめて笑う。
二人はクスクス笑いながら、会社に戻っていった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。