第70話

「主人公」
36
2026/04/03 21:00 更新
準備は整った。新たな隠れ家としていた拠点は目をつけられているのと、「破壊されるのがやだ」という悠の我儘で「とばり」により隠し、別の建物に誘導結界を置いた。

誘導結界とは、簡単に言えば「帳」の逆の効果を持つ結界。
「帳」は認識させないようにするが、逆に目立たせる。

基本的に2人行動。悠と零夜、ゆあんとえと。離れた位置ではモネとのあが感知魔法陣の調整を。るなともふはどぬくを守るための護衛として「帳」の中にいる。タスクウルフはいつもの如く上空から監視している。
零夜
零夜
…あとは…向こうが来るのを待つだけ、か。
清風 悠
清風 悠
ああ。
零夜
零夜
…なぁ。あのままでいいのか。どぬく。
2日前、拠点へ向かって走ってくるどぬくをタスクウルフが感知し保護。その後色々と情報提供をしてくれた。
清風 悠
清風 悠
ああ。治療はのあとタスクウルフがやってるし平気だ。
零夜
零夜
いやそうじゃなくて、保護状態だけでいいのかって話だ。満身創痍だったとはいえ、少しは疑ったほうが…
清風 悠
清風 悠
嘘はついてなかった。極六眼にそう映ったからには問題ないはずだ。
零夜
零夜
…そうだったな。お前の瞳はすべてを見通すんだった。
清風 悠
清風 悠
一部制限があると見れないけどな。
零夜
零夜
世界側からの閲覧制限だったか?
清風 悠
清風 悠
それと、俺自身の弱体化もある。
零夜
零夜
…まだ弱ってるのか?
清風 悠
清風 悠
これでも全盛期の3割だ。
零夜
零夜
…なんというか、「ザ・最強主人公」ってやつだな。
清風 悠
清風 悠
お前もその系譜の一人だろうに
清風 悠
清風 悠
どんな世界だとしても俺が「主人公」の立場になることはないぞ。視点として、と言えば話は別かもしれないが。
清風 悠
清風 悠
一般的に、『世界』の外郭と少しの要素が構築されると、エンティティキャラクターに「主人公」の権限を持つ者が選ばれる。それは世界の核となる部位パーツであり、それに合わせて要素が構築されていく。
清風 悠
清風 悠
割と勘違いされがちだが、読者たちの視点から見た「主人公」と、実際の『世界』の「主人公」は別なことが多い。
零夜
零夜
そうなのか?
清風 悠
清風 悠
分かりやすいのだと…「主人公死亡END」ってあるだろ。あれ、本来なら死んだ途端に世界崩壊するんだわ。核が消滅するんだからな。でも仲間が反撃して勝ったり、なんやかんや最後には平和になるだろ?あれがまさにそれだ。
清風 悠
清風 悠
最初は権限持ちだったとしても、死ぬ前に何処かのタイミングで別の誰かに移る。世界側の自己防衛機能さ。
清風 悠
清風 悠
あとはあれかな、物語読んでるとたまにいる
「あれ、コイツ主人公より主人公してない?」ってのもそう。世界の「主人公」は物語においての「主人公」と同位ではないのさ。
零夜
零夜
つまり、この世界にも誰か、「主人公」にあたる奴が?
清風 悠
清風 悠
…さぁな。実のところは分からん。
清風 悠
清風 悠
だが、世界名が「ファントミューラ」な時点で怪しい。「虚構の式」だぞ。
零夜
零夜
そういう意味だったのか…この世界の名前
清風 悠
清風 悠
無理やり意味をつけるとしたら、だがな。
清風 悠
清風 悠
(だからこそ、あの武器・・・・はこの世界で使いやすいはず)
さて…
そろそろ来そうだからここら辺で念話に切り替える。
清風 悠
清風 悠
〚んじゃ各自、確認でき次第動いちゃってくれ。〛

プリ小説オーディオドラマ