第48話

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2025/04/20 12:21 更新


スフィア side


私の王子様は、誰がどう見てもかっこいい


…それなのに本人は気づいていないらしい

MOB
あの〜、ここの道教えて欲しいんですけど、
 
シルバー
ここは…


優しいのも、みんなに分け隔てないのも


シルバーの好きなところ


…それでも私は「彼女」だし


デート中くらい独り占めしたいと思う


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
シルバー
 
シルバー
ん、どうした?
 
スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
私、あそこのクレープが食べたいわ
 
シルバー
分かった
シルバー
少し待ってくれ、今この人に道を教えて…

違うのに


その人は、シルバーの彼女じゃないのに


そんな独占欲が出てくる自分に嫌悪する


…なんだか惨めだな


いつもは私が世話を焼く側なことが多い


だから子供みたいな自分が嫌いだ


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
…御手洗に行ってくるわ

頭冷やさないと…!


鏡の前でメイクを直して、頬をパチンっと叩く


大丈夫


現に付き合ってるのは私だし


突然出会って好きになっちゃうほどシルバーは軽くない


私はトイレから出た


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
…ん、シルバー
スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
ここで待っていてくれたの?


トイレのすぐ横にいたシルバー


適当にぶらぶら歩いてくれててよかったのに…


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
さっきの人にはちゃんと道を教えられたかしら?
 
シルバー
あぁ
シルバー
それでお礼にと、ひとつ教えてくれた
 
スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
え?
 
シルバー
その…こういうのはあまり慣れていないんだが


シルバーはポケットからひとつの髪飾りを出した


シルバー
贈り物だ。どうか受け取って欲しい
 
シルバーの手に乗せられていたのは


蓮の花を模したアクセサリー


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
教えてくれた、って何を?
 
シルバー
…元々、親父殿にも協力してもらってて、今日渡すつもりだったんだ
シルバー
彼女にプレゼントをしたい、と言ったら「素直に渡すだけでいい」と後押ししてくれた



少し頬を染めてまっすぐこちらを見るシルバー


あぁそうか


この熱を帯びた視線は


私しか知らないんだ

スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
ふふ
スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
だからってトイレの前で…笑
 
シルバー
なるべく早く渡したかった
 
私は頭に髪飾りをつける

スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
ありがとう、気に入ったわ


私は吹っ切れたように感じた


スフィア・アーベン
スフィア・アーベン
クレープ、食べに行きましょう?
 
シルバー
あぁ。一緒に食べよう


幸せな日が


今日も明日も続いてく

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♥️

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