朝一から届いていたらんからのメールを確認して昨夜ぶりにらんの家へやってくると、いるまは成人した姿に戻っていた。そして、確実に何かあったのだろう彼は、膝に顔をうずめるようにしてソファの上で縮こまっている。
あまりの衝撃的な内容に思わず言ってはいけないことが口からポロッと出てしまったが、いるまは不思議そうに首を傾げていたのでセーフということにしよう。
いっそ清々しいほどのいるまの即答っぷりに、なつはイラッとして舌打ちを鳴らす。
うーん、と首を傾げるいるま。それを尻目に彼の服装に目を移すと、オシャレ好きないるまにしては珍しいシンプルすぎるデザインの淡い色合いのTシャツと黒のズボンに目がいく。そういえば前の会議でらんが着てた気がする。
いるまは恥ずかしさを隠すためか、勢いよくなつに向かってクッションを投げつけた。もちろん、難なくキャッチしたなつはそれを抱えて、真剣な表情を浮かべた。
突然、ブーッブーッ、といるまのスマホが震える。それは着信を報せる音で、表示を見れば今まさに話していた人物からだ。
プツッ














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!