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第3話

いっぱい甘えさせて 🧡🤎🧡
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2021/10/02 18:29
グゥ〜… 


お腹空いたなあ。


そうだ、久しぶりにまんぷく屋にでも行こうっと!誰か誘いたいけど今、スタジオにいるのは俺以外に1人だけ。
そう、虫さんだ!

編集を一旦辞めて、ベッドから降りてリビングに居る虫さんのもとへ向かう。



て「虫さ~~~ん」


虫「どうしたの?てっちゃん。」


て「今、お昼の何時??」


虫「えーっと、1時…だけど?なに、お腹空いたの?」


て「さっすが〜。察しが早いねぇ」


虫「だって、てつやが部屋から出てくるのってだいたいお腹空いてる時だもん。この妖怪食い意地小僧め。」


て「妖怪食い意地小僧…!?俺、小僧じゃないし!」


虫(ツッこむ所そこじゃないでしょ。そういう所が子供っぽいんだよなぁ〜笑)


て「ハッ…!そんな事はどうでもいいんだよー!俺、まんぷく屋に行きたいんだけど虫さんも行こうよー」


虫「ごめん、昨日行ったからやめとくわ」


て「えぇー!?なんで昨日行くの…!?俺、1人で食べるの寂しいよー!虫さんも行こうよ、ね??」

虫さんの顔を覗き込むようにして甘えた声で言う
虫さんにお願いする時は、こうすると効果的だ。なんでか分かんないけど。

虫「………ハッ!ダメったらダメだ!悪いけど、まんぷく屋は2週間に1回までって決めてるんだよー!あんなにこってりしたラーメンを2日連続で食べるなんて痛風まっしぐらだよ」


て「大袈裟だなぁー。痛風なんかならないって!行こうよ!今日だけだから〜。お願い〜!」


虫「…もう、仕方ないなぁー。そこまで言うんだったら僕も行くよ」


て「やった!財布と車のカギ取ってくる!」


虫「ほんとに、てつやはずるいなぁ…。あんな可愛いおねだりされたら断れるわけないじゃん…。」


マックブックを閉じてため息をついた。



~その頃てつやは~



て「ま〜んぷ〜く屋〜!♪虫さんとぉー!まんぷく屋だー!!♪♪」




悩んでいる虫眼鏡の事なんかも知らずに、ノリノリで準備をしていたのであった。



【おわり】

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