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朝起きると、隣には裸のテオくんが俺を抱きしめて眠ってて、幸せな気分になった。
その後、昨日の夜のことをひとつひとつおもいだして、はずかしくなって、テオくんの胸に顔をうずめた。
強くうずめすぎたのか、テオくんがん〜と唸った。
🐴「おはよぉじんたん」
眠そうな声で挨拶をしてくる。
寝てたのに起こしてしまって申し訳なくなった。
🐰「ごめん、テオくん、起こした?」
🐴「んーん、大丈夫〜、そんなことよりさ」
🐰「なに?」
🐴「おはようって言ってよ」
🐰「ん?俺、言わなかった?」
🐴「言ってないよ」
🐰「ごめんごめんw おはよ」
満足そうにあくびするテオくんの顔を見つめてるとキスが降ってくる。
🐴「昨日のじんたんほんと可愛かったなw」
🐰「言うなよ!」
🐴「事実じゃんw」
なんて、2人でやり合う。
俺はまた恥ずかしくなって起き上がった。
🐰「俺、もう風呂行くから!」
🐴「待って」
立ち上がった俺の手首を掴んで、ベッドに引き込んだ。
🐰「うわぁ!」
🐴「ごめん、大丈夫?頭打ってない?」
🐰「いや、大丈夫だけど、どうしたの?」
🐴「もうちょっとこうしてよ」
そう言って抱きしめられた。
俺はまた恥ずかしくなった。
🐴「ほんとすぐ赤くなるねw かわいい〜!」
強く抱きしめられる。
俺も強く抱きしめ返して、軽くキスをした。
🐴「朝からはじめちゃう?」
🐰「ダメだよw 1時間後には撮影でしょ?」
🐴「じんたん腰痛くないの?」
🐰「痛いけど動けるよ」
🐴「ごめんね、昨日、結局、3回もしたもんね」
🐰「もう言わないでいいから!」
🐴「照れんなってw」
🐰「ほら!風呂行くから!」
🐴「一緒に行こ〜」
🐰「行こう」
🐴「やった!」
そうするとテオくんが飛び起きて、そのまま2人で風呂に入った。
こんな幸せな朝は生まれて初めてだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。