今までなら、いいって言えた。
でも、今は言えない。
沖田が好きだって気づいてしまったから。
これってもしかして晋助が4人目のヤンデレ?
じゃあ、言ったら沖田が危ない?
俺は逃げるように屯所に帰った。
はぁ…なんで晋助なんだよ。
どうせなら名も知らぬ奴とかが良かったなぁ…。
そうしたら、冷たくすんのも、訴えんのも簡単なのに。
いや、まだ決まったわけじゃ…。
そう現実逃避しようとしたが、
もう、分かってしまった。
今までの経験から。
あの雰囲気はヤンデレだ。
多分、攻撃型。
夜に、縁側にいた俺に沖田が声を掛けてくれた。
気付いた時には口から溢れていた。
彼の言葉が走馬灯のように流れてくる。
『俺のものになってくだせェ』
『ザキじゃなくて俺を選べってことでさァ』
『ファーストキスまだなんですかィ?』
すげームカついたなぁ
『なんか悩み事ですかィ?』
『ほんとに危なっかしい奴ですねィ』
気づけば馴染んでたっけ
『あんたが悩んでるから調べたんでィ』
『あなたの下の名前に涙は似合わないんでさァ』
『無理に笑う必要もないんでィ』
『俺が笑わせやす』
『絶対幸せだと』
『俺といたいと心の底から言わせるんでィ』
『言っただろィ無理に笑わなくていいって』
沖田の優しさを知った
凄く救われた
『星がきれいでィ』
『やっぱ笑顔が似合いますねィ』
『キスしたいんでさァ』
意識していることに気付いた
『どうしたんでィ』
『バカ!何してんでィ!!!』
いつも、心配してくれて
『好きでさァ』
『土方と付き合ってんのに…
こんな事いわれたら困りますよねィ』
『最初からでさァ。
出会った時から想いは溢れるばかりでした』
『これからは男として見てくだせェ』
『まぁ、そんな所を俺は―
好きになっちまったんでさァ』
何回も告白してくれたのに応えれなかった
『俺とヤンデレから逃げやしょうぜィ』
『なら、監禁されたら助けやす』
『助けに来たぜィ』
ヒーローみたいだと思った
いつから、好きだったんだろう
分からないけど
その言葉に俺は安心し、
沖田にもたれかかって寝た。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。