蝶屋敷に居ると、色々事が耳に入る。
例えば、何処かの店の饅頭が美味しいだとか。
でも、最近気になった事を聞いた。
あの薬は凄い効き目だった。
今じゃ、善逸は機能回復訓練に励んでいる。
色々あったけれど…。
禰豆子みたいにずっと寝ている人…いや鬼…?。
でも、あの人からは敵意も殺意も無かった。
唯…多分鬼への憎悪だけ。
紅き月が輝く夜、彼は必ず予言を伝う。
「予知夢を見た」と。
そして、其の夜は近いだろう。
其の彼は数日前から寝ているのだから。
嗚呼、もう直ぐ終わる。
織田作、有難う。
もう直ぐ逝けるよ。
君の元に…やっとだよ。
待っていてね、無惨を倒して来るから。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!