第36話

消えたい
3,449
2022/01/23 12:27 更新
走る。ひたすら走る。
目指す場所に心当たりは無かったけど、
なんとなくあの場所に向かった。
初めてこの学校に来た日、結菜が怖くなって逃げた場所。
あのときはこんなことになるなんて、思ってなかった。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
う…うぅっ………
俺…最低だ。
みんな俺を信じて、助けてって言ってくれたのに。
何も考えないで反射で動いた。
みんなきっと幻滅したよね…
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
………もう…つかれた…
変わらないのかな?部屋の中にもってたあの頃と…
出てこないほうが良かったかな。私はあの頃のままで、
あ~あ、もう嫌になってきた。
いなくなりたい。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
……消えたい………
???
だめ。
ふと、なにか温かいものが体にかかり、声が聞こえる。
聴き慣れた声だ、声の主が誰だかすぐに分かった。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
…(ブレザーだ。)
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
あったかい……
ころん
あなたは大切だから
消えられると、困る
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
そっか、
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
私も“大切”…?
ころん
勿論もちろん
初めて、誰かに大切だって言われた。
私の中はぐちゃぐちゃで、今の感情もわからないけど
その一言のおかげで心の中が暖かくて、すっきりした。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
あり…がと…
ころん
どういたしまして。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
ごめんね…
ころん
何が?
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
だって…皆、信じてくれたのに、
私…応えられなかった…
ころん
大丈夫だよ。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
私…皆に嫌われちゃうかな、
ころん
そんなことないよ。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
でも…
ころん
あなた、
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
なに?
ころん
多分、みんなはそんな事であなたを
嫌いになるなら一緒に住んでられない、
と思うし。
ころん
それに、もし皆があなたの事嫌っても、
俺は、あなたの事は嫌いにはならないよ
そういった後、彼は少し顔を赤らめた。
返事できなかった。安心した。
返事しなきゃ、とか考えれば考える程訳わからなくなる。
何もできない私はただ泣いてばかり。
そんな私の側に、彼は黙っていてくれた。
それが嬉しくて、幸せだと心から思った。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
…ありがとう
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
私も、ころんの事大好きだよ
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
私に優しくしてくれる皆も、大好き。
赤くなった目で私は微笑ほほえんだ。
いつの間にか涙は止まっていた。
今はまだ頭の中で整理がついていないけど、
なんかすっきりした気持ちだ。
それと同時に、逃げたままなのが恥ずかしくなってきた。
ころん
目、腫れてる。
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
ほんと?
ころん
うん
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
そういえば、
なんで私がここにいるって分かったの?
ころん
初めてあった日もここまで来てたよね
ころん
今日もそうなんじゃないかと思って
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
よくお分かりで、
実は今までどこか怖かった。
性別を隠していること、バレたら嫌われる。
嫌われる気がしてならなかった。
でも世界中の人に嫌われても。

彼がそばにいてくれるなら、大丈夫
ころん
何笑ってんの?
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
顔、赤いよ
ころん
これは…走ったから…
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
探してくれたんだよね
_如月@きさらぎ_ _空@そら_
如月きさらぎ そら
ありがと。
この時間が続いてほしい。そう思った。
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作者 あのま
作者 あのま
作者です!!
作者 あのま
作者 あのま
今日、塾の授業中に体育座りの折り鶴作ってました!
作者 あのま
作者 あのま
勉強しろとのご意見は聞こえません!

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