第19話

…
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2025/08/28 10:36 更新




















低く、荒っぽい声が耳に届いた。






ビクッと肩が跳ねる。




振り向けば、月明かりに浮かぶ白い髪と、鋭い眼光。






















不死川さんが腕を組み、仏頂面のまま立っている。









不死川実弥
ったく、こんなとこにいやがったかァ








口調は乱暴。








でも、声の奥に滲むのは苛立ちよりも、心配の色。

















あなた
なんで……





不死川実弥
なんで、じゃねぇよ。






不死川実弥
見りゃわかんだろォ







歩み寄るその足取りは荒っぽいのに、















あなたのすぐ横に腰を下ろす動作は妙に慎重で。























あなた
(どうしよう。)
あなた
(何の話をすれば…)







悶々としていると、急に視界が暗くなる。

















あなた
え、?!































不死川さんの顔が至近距離にある。





























顔を覗き込まれたんだ。









あなた
あ、あの……












不死川実弥
……顔、真っ青じゃねぇか





あなた
…………すみません





不死川実弥
謝んなっつってんだろォ。


不死川実弥
……はぁ……面倒くせぇガキだな






呟くように吐き捨てながら、
けれど彼は視線を逸らさなかった。














不死川実弥
……無理してんの、バレバレだぞ。
不死川実弥
てめぇ、そういう顔してんのによォ、平気なふりすんな。








あなたは、返す言葉がなかった。








ぽた、と膝に落ちたのは冷や汗か、涙か。









あなた
……わかんないんです……
不死川実弥
ん?











あなた
わたし……なんで、こんなに苦しいのかも、よくわかんなくて…









あなた
断ったのに……悔しいのか、寂しいのか、怖いのかも……









言葉が震える。
でも、止められなかった。













不死川は黙っていた。


















ただ、頬に一筋の線を描いたあなたの顔を、
苛立つでもなく、見つめていた。











あなた
っ、ごめんなさい!
あなた
あれなんでだろ、、
あなた
目が乾燥してたのかも!







気まずくて、恥ずかしくて。自分で考えても無理がある嘘しか出てこない。















あなた
あははっ、
あなた
何でもないんですよ?!




































不死川実弥
…悪かったな、







あなた
え、?
あなた
なにが…ですか?







横を見れば、不死川さんと目が合わない。












あなた
(…耳が赤い。)









不死川実弥
俺が推薦したんだ。















不死川実弥
……だから、お前のこと気にすんのは当たり前だろ









あなた
ええっ、何をおっしゃるんですか、!
あなた
不死川さんのせいじゃないですよ、全くもって!








お人よしな言葉を並べるあなたを横目で見やった不死川は、しばらく視線をずらさなかった。













やがて小さくため息をついて、空を仰ぎながら、再び隣に腰を下ろす。










不死川実弥
俺がテメェに期待してんのは力だけじゃねえんだ。



























不死川実弥
だから――潰れそうになったら、勝手に一人で抱え込むな。
















不死川実弥
お前は、ひとりじゃねぇんだからよォ。









荒っぽい言葉の奥に、ひどく真っ直ぐな思いが潜んでいた。








あなたは息を呑んで一瞬静止した。










また目の奥が熱くなってくる。








あなた
……嬉しいです。




あなた
ありがとうございます。

































あなた
でも私、大丈夫ですよ…!










かすかに漏らしたその声は、かえって弱々しかった。











あなた
…お先に失礼します。















小さな背中を見送った不死川は呆れたように、深く、息を吐く。
































不死川実弥
……大丈夫じゃねえから言ってんだよ























⭐︎×30 ありがとうございます🥹🫶🏻
     とっても嬉しいです💖

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