あなたちゃんはルイの彼女で、これはいけないことだって分かってた。
そういうと君はいつもの様に流行りの曲を踊ってみせる
君の好きな物は僕も好き。だから君が好きと言った曲は全部聞いている。
けど、本家よりも君が口ずさむちょっとズレたメロディーの方がなんか好きだな。
でも、そんな事言っといて君は
僕といると悲しそうな目をするんだね。
あなたちゃんがこの関係を良く思ってないのは知ってるし、僕だってそう思う。
けど、あなたちゃんが僕を好きじゃなくても。
二人でタクシーを待つ夜。
僕は君の顔をフードで隠してあげた。
俯いて、顔を隠そうとしてるその仕草、顔、全てが可愛い。
とか思っちゃったり。笑
あなたちゃんが僕を好きじゃなくても、僕はいいと思ってる
別に、彼氏にならなくたっていい。
だけど
ルイより優しくて、ルイより誠実で、ルイより特別な
あなたちゃんの秘密になりたい。
あなたちゃんの左小指にはめられた、小さな銀のピンキーリング。
確かに似合ってるけど、そんな飾りよりも僕らの方がお似合いだよね。
今日も二人で待つタクシー。
ちゅ
すると君はいつもの様に悲しい顔をして、僕に告げる
ああ、そっか。
君は行ってしまう。
立ち尽くす僕と、告白の言葉を置いて。
僕は、君の秘密でありたかった。
ルイより気が合って、ルイより従順で、ルイよりもあなたちゃんを愛すような。
あなたちゃんの秘密でありたかった。
そんな独り言は、夜の街に溶けて行った。
ピンキーリング…小指につける指輪のこと。左につける意味「愛の維持」等がある。
参考
秘密/Gum-9












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。