第9話

秘密/RYUHEI
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2026/03/12 16:00 更新

あなたちゃんはルイの彼女で、これはいけないことだって分かってた。
あなた
りゅうへい!この曲知ってる?
そういうと君はいつもの様に流行りの曲を踊ってみせる
RYUHEI
えー、知らない!でもいい曲だね
あなた
〜♩

君の好きな物は僕も好き。だから君が好きと言った曲は全部聞いている。
けど、本家よりも君が口ずさむちょっとズレたメロディーの方がなんか好きだな。



あなた
私たちもっと早く出会ってたらなぁ
RYUHEI
俺もそう思うよ。
でも、そんな事言っといて君は
僕といると悲しそうな目をするんだね。

あなたちゃんがこの関係を良く思ってないのは知ってるし、僕だってそう思う。
けど、あなたちゃんが僕を好きじゃなくても。





あなた
るい居ないかな…
RYUHEI
大丈夫、ほらこうすればバレないよ
二人でタクシーを待つ夜。

僕は君の顔をフードで隠してあげた。
あなた
ほんとだ、笑
俯いて、顔を隠そうとしてるその仕草、顔、全てが可愛い。
とか思っちゃったり。笑




あなたちゃんが僕を好きじゃなくても、僕はいいと思ってる
別に、彼氏にならなくたっていい。



だけど

ルイより優しくて、ルイより誠実で、ルイより特別な

あなたちゃんの秘密になりたい。
RYUHEI
あら、寝ちゃったか
RYUHEI
おやすみあなたちゃん



RYUHEI
あれ?そんなのつけてたっけ?
あなた
あー、そう。るいに昨日貰ったんだ
RYUHEI
そーなんだね笑
RYUHEI
似合ってるよ、凄く

あなたちゃんの左小指にはめられた、小さな銀のピンキーリング。

確かに似合ってるけど、そんな飾りよりも僕らの方がお似合いだよね。




今日も二人で待つタクシー。

RYUHEI
あはは、タクシー待つ時はフード被るようになったんだね
あなた
ばれたらおわるもん。

あなた
ねぇりゅうへい
RYUHEI
ん?なーに、

ちゅ

RYUHEI
ぇ、
すると君はいつもの様に悲しい顔をして、僕に告げる
あなた
終わりにしよ、この関係
あなた
今のは最後のキス
ああ、そっか。
RYUHEI
ずるい…
RYUHEI
ずるいよ…
あなた
、ごめんね笑
あなた
今までありがとう
あなた
じゃあね、笑



君は行ってしまう。
立ち尽くす僕と、告白の言葉を置いて。


僕は、君の秘密でありたかった。
ルイより気が合って、ルイより従順で、ルイよりもあなたちゃんを愛すような。
あなたちゃんの秘密でありたかった。

RYUHEI
彼氏じゃなくてもいいから、
RYUHEI
そばに居たかったなぁ…



そんな独り言は、夜の街に溶けて行った。




 ピンキーリング…小指につける指輪のこと。左につける意味「愛の維持」等がある。


参考

秘密/Gum-9

プリ小説オーディオドラマ