あなたside







……もう何も考えられない








気がついたら私の横には見たことない人がいて、






床にはさっきまで悪魔の形相で私のことを嘲笑っていた母。








もうその顔に血の気はなく、青白く、いや、黄土色のようにも見えた。








兄はガタガタと震え、こっちを指さしてはパクパクと何かを言いたげな様子。







だが恐怖で声が出ないのであろう。








夢『……？』









記憶が飛んでいる。








母がなぜこうなったのかわからない、思い出せない。








母は私の目の前にいたのだから、記憶はあるはずのに、








｢あなた様｣








驚き？それとも恐怖？








隣の人物を見た。








金髪青眼、イタリア人を思い浮かべるような、そんな美しい人であった







でもその表情は外見とは正反対、死体を見てニヤニヤと楽しんでいる、







更には動きずらそうなドレスを着ている。








魔女｢我は貴方様のための魔女、貴方様の家具。｣








夢『え？』








理解出来ない。








魔女？







家具？







魔女｢貴方様の魔法によって生み出された魔女なのです。｣







夢『…っ、つまりこれをあなたが？？』








魔女｢…ﾆﾔ、いかにも、我の魔法は世界1！！｣








ニヤッと自信満々に自分の胸に手を当てて答えた、図星だったようだ。

夢『っ！なんで！！、なんでそんなことを！！』







魔女｢…？はて、｣






魔女は果たしが言った意味が理解できないのか、首を傾げた








魔女｢んー、だが我を呼んだのは貴方様だぞ？｣







夢『え、わた...し？』







魔女｢あぁ、いかにも｣







確かに思った、死んで欲しいと、その身を持ってユウに償えと、だけれど









夢『そ、そんなぁ』








床に散らばったままのユウを拾い上げ抱きしめた







もうユウがいないなんて嘘、








ユウが消えちゃったなんて嘘、








私が人を殺しちゃったなんて嘘ッ！！！








魔女｢…んー、そんなに貴方様の母親が死ぬのが嫌とは、｣







魔女は言った、









魔女｢生き返らせるなど大の得意！この我におまかせを｣








【さぁさ 目を閉じて御覧なさい  そして思い出して御覧なさい  あなたがどんな姿をしていたのか  それはきっと とてもとても美しい姿  】










【どうか私に あの姿をもう一度見せておくれ……】







その魔女の指先から出てきた光によって、母の亡骸は空中へと集まり、そしてくっつき、








息を吹き返したのだ。








夢『！！すごいすごいよ！』







魔女｢この力は我や、貴方様が殺したもののみ我の手によって甦らせる力、もちろんものでも｣







母｢…っ！ガハッ｣








ヒューヒューと呼吸する音が聞こえる、なんという生々しさだ…








母｢…あんたっ！｣







私に向かって来る母、







魔女｢はぁ、…これだから人間は｣







魔女はあっという間に周辺の血や壊れたものを治していった。







そして最後に母を気絶させ母の部屋のベットまで連れて行っていた、







夢『す、すごい！！』








その姿はまるで今までの私の全てを救ってくれたように思えた








夢『あなた、名前は？』







魔女｢……ふむ、確かに名はなかったな、貴方様がつけよ｣








夢『…じゃ、じゃあ、ベアトリーチェ！！』








その名前は私がはるかに小さい頃から憧れていた魔女の名前…







金髪青眼にドレス姿、この魔女は私の中の理想のベアトリーチェそのものであったのだ

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魔女ベアトリーチェ


金髪に青い綺麗な瞳


髪は長くハーフアップ



重そうなドレスを身につけている



これからは
魔女｢〜〜〜｣

        ↓

ベアト｢〜〜〜｣

になります！！



ベアトは、ベアトリーチェの略で愛称としてあなたが度々呼ぶので、その時はベアトリーチェのこと言ってるんだな〜って思ってください。