第9話

桃の香3
909
2024/07/19 09:28
琉里沢side
国木田さんと敦くんと一緒にカフェに駆けつけた。
ビンゴ。霧切は自分のスマホでよくこのカフェのホームページを見ていたのを知ってる。
中島敦
あなたさん!こんなところにいたんですか!
国木田独歩
霧切!お前のせいで仕事が遅れているんだ!
琉里沢 桃稚
早く帰ってきてくださいよお
あなた
はあ?
そうしないと私が報告書を書かないといけない。面倒なことなんてしたくないし
そこで、霧切の横にいる2人の人に気づいた。
1人目は、金髪でフワフワした髪の毛、少しキツめな雰囲気もあるけどモデルのような女の子だ。
もう1人は、帽子を被っていて多分、私よりは大きいけど霧切よりは小さい男の人だ。


そこで敦が声を上げた。
中島敦
お前は…ポートマフィアの!!
琉里沢 桃稚
(!?ど、どういうこと!?アイツはただの社員じゃないの?)
私が困惑している間に話は進んでいく。帰ってこいと促しても、返ってきた言葉は
あなた
嫌です。
だけ、埒もあかない。
国木田独歩
霧切…貴様!
国木田さんが怒っている。結局は私の味方だ。
霧切ともう1人の男の人は異能力者なのか分からない。けど多分、私達にかかれば負ける。
そんなことも考えてないのか霧切は軽口を叩いていた。
あなた
やっちゃうの?此処で?まあ人いないけど。
中原中也
あなたさん、ダメです。此奴らは俺が処分します。
あなた
いやいや、私だってできるよー?
あなた
……試しにやってみようか?
処分という想像していなかった言葉が出てきて思わず反応してしまった。
琉里沢 桃稚
そ、そんな…処分だなんて…出来るわけないじゃ……
一瞬だった。いつの間にか、私の両腕は霧切に捕まっており、頭には銃が突きつけられている。
琉里沢 桃稚
はっはあ?な、何で、こんなものがぁぁ…
中島敦
じゅ、銃!?何でそんなもの…
あなた
国木田さんと同じだよ。
そんなことを言っていた気がする。私は今まで感じたことの無い、初めて近くに来た死への恐怖によって頭の中は空っぽだった。
けど、霧切の言葉によって直ぐに現実に引き戻された。
あなた
…そういえば、君の異能力ってなんだったっけ?
あなた
事務員として入った後に異能力を持っている、と話して入社試験も受けずに社員になった君の…
背筋に冷たい汗が流れた気がする。けど、その時、側にいて私のことをブス呼ばわりしてきた女の子が話をおしまいにしようと提案してきた。
最後に霧切は
あなた
さっさと消えてよ。私の人生にはもう要らないの。特に琉里沢、君とかね。
と言っていた。そして、そのまま私たちは探偵社へ戻ったのだった。
琉里沢 桃稚
く、国木田さぁん。社長、何て言ってましたか…?
国木田独歩
……考えておく、との事だった。
琉里沢 桃稚
…ッ。そうですか……
江戸川乱歩
社長は何やってるのさ。大切な社員が傷ついてるって言うのに。そして勝手にいなくなる問題児社員もいるしさー
琉里沢 桃稚
乱歩さん!私は大丈夫です!
与謝野晶子
あんな奴の事なんて気にしちゃダメだよ。忘れちまいな
琉里沢 桃稚
…はい
探偵社に戻ってきてからは皆に簡単な説明をした。すると社員の皆が励ましてくれた。2人除いて。
琉里沢 桃稚
(なんで、何で鏡花ちゃんと太宰さんは何も言わないの!?あいつにあって大変な目に合わされたのよ!?)
泉鏡花
態とらしいね
太宰治
ックク、そうだね。本当に馬鹿だよ。
推しは誰ですかー?是非コメントで教えてねん

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