第9話

《過去》4
209
2022/12/03 21:00 更新
目が覚めたのは次の日だった、取り敢えずナースコールを押しておいた、するとすぐに看護師さんがやってきて具合はどうか、や傷は痛いか?等聞いてきた後家族に連絡しておいたと言われた

片目が包帯を巻かれている状態だからか物との距離は取りづらいが比較的大丈夫そうで安心した
それから少しして病室の扉が思い切り開きビクリと身体を震わせながら目を向けるとそこに居たのは春だった
幼い頃の春千夜
あなたの下の名前!良かった、このまま起きないんじゃないかって心配した…
幼い頃のあなた
春が居るのに起きないわけ無いじゃん?
心配そうに見つめる春の頬に手を添えると愛おしそうに微笑んだ
そして扉に目をやると真君とけーちゃん、千壽と万次郎が居た
佐野真一郎
万次郎が本当にごめん!女の子の顔に傷を付けるなんて…
幼い頃のマイキー
あなたの下の名前ごめん、本当にごめんなさい…
幼い頃の千壽
オレが嘘付いたせいでごめんなさいっ!ごめんなさい!
幼い頃の場地
俺も止められなくてごめんあなたの下の名前…
万次郎冷静になったみたいだね、良かった…

でも、許すことは出来ない
幼い頃のあなた
真君とけーちゃんは良いよ、止めようとしてくれたし…でも、万次郎と千壽は許せない
幼い頃のマイキー
っ!ごめん…
幼い頃の千壽
あなたの下の名前…
幼い頃のあなた
僕は顔に傷が出来た事が許せないんじゃない、春を傷付けようとしたことが許せないんだ
幼い頃の春千夜
あなたの下の名前、俺は平気だから…!
幼い頃のあなた
春が良いって言っても考えを返る気はないよ、言ったでしょ?絶対許さないって、だから二人は一生背負っていって
幼い頃のあなた
僕を傷付けた事を、嘘を付いた事を、僕はきっと一生許さないから
幼い頃のマイキー
分かった、あなたの下の名前ホントにごめん…
幼い頃の千壽
オレもずっと背負う…ホントごめんなさい…っ
佐野万次郎
俺は…俺達は生きてる限りこの罪を背負い続けていかなくちゃならない…それがあなたの下の名前と交わした最後の約束だから…
その話を聞いた皆は沈黙していた

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