ライの言う通り、じきに本鈴が鳴り
担任の先生らしき人が教室に入ってきた。
先生の話を聞いたあと、
1年生の私たちは一斉に列に並んで体育館へ行き、
入学式が始まった。
練習も何もなしで急に始まったので
緊張はもちろんしていたが、
そんなことよりも
これから始まる学校生活が楽しみ、
という気持ちのほうが遥かに大きかった。
入学式を終え 教室に戻り、
朝のホームルームが終わると
とたんにマナが伸びをする。
周りの生徒もしだいにざわざわし、
休み時間の空気をだんだんとつくっていった。
入学早々の独特な雰囲気が教室に漂いながらも、
私たちはいつものように賑やかに笑い合っていた。
教室に入ってきた先生の呼びかけで、
生徒たちはぞろぞろと自席へ戻っていく。
私たちも、話を切り上げて自分の席についた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!