―――三限目、体力育成。
運動場で行われる体力育成。服を運動着に着替え、運動場に向かう。体力育成担当は、いかにも脳筋といった見た目の男性―――バルガスだ。
いかにも暑苦しそうなバルガスの言葉に、ドストエフスキー兄妹とエースは嫌そうな表情をする。
バルガスの指示通り、運動場を走りながらそう言う。ちなみに、あなたはグラウンド5周も走れなかった。フョードルは15周くらいで死にかけていた。腕立伏せはあなたに至っては1回も出来ていなかった。
今度からは全力で体力育成をサボろうと決意したドストエフスキー兄妹だった。
そして、待ちに待った休み時間。
授業に飽きたグリムを捕まえるために、ユウはエースとデュースにお礼の品をあげる約束をして手伝ってもらったりと大変だった。ちなみにドストエフスキー兄妹は体力育成で見事に死んでいた。
大食堂は人で賑わっており、ビュッフェ式なので自由に取っていい事になっている。
見ると、フョードルが悠然とそこに立っており、手に持ったトレーにはグリムが先程言っていた品や、他にも食事があり、なんていう早業だ、意外な特技があるものだとユウは思った。
ドストエフスキー兄妹のその会話は、何も知らない人間から聞けばただの痴話喧嘩だ。それを人がたくさんいる大食堂でやると流石に目立ってしまうので、心の底からやめてほしいと、切実に願うユウであった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。