次の日の夜いつもの空き地
その目には、大粒の涙が
その手には血のついたハッピーカメラがあった
東くんside
僕は小さい頃から兄には及ばなかった
95点を取っても兄は必ず100だった
唯一嬉しかったことと言えばメガネをもらったことくらい
僕はただ真面目でバカなだけ
お母さん似のきれいな黒髪できれいな二重…優しいそうで繊細なオーラがあるその子は…あなたの下の名前さん
いじめられてたし、いじめてた、よく分からない子
話そうとしても何回も自分でどうにかするって断られてきた
今度こそ…完璧に…しっかりこなそう
僕だけが出来るはずだ
僕は庇われてるのか…?今まで全く頼られなかった
何の役にも立てなかった
そんな僕が守られてる…?
僕は何も出来ずに終わるのか…?
あなたの下の名前さんが優しく抱き締めてくれる
お母さんの最後のハグとよく似てる
懐かしいな…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。