said.結羽
日が落ちてきた。
前を見ると少し離れたところで魔理沙がキノコ狩りをしている。
籠を見て呆れた。
溢れ帰ってるじゃん……。
あ、どうも、結羽です
魔理沙の居候でキノコ狩りに連れてこられました
キノコ狩りに飽きてあたしは木の実を取り始める
ブルーベリーとか木苺とか……美味しそう。後でジャムとかパイにして食べよう
いつの間にか遠くに離れた場所にいる魔理沙があたしを呼び寄せる
見ると本当に人が倒れていた。
……外来人だな、この格好
全く人任せな人だこと。
呆れながらも倒れている人を担ぎ上げ、あたし達は家路を急いだ。
───少女帰宅中🌸
思っていたより重くなかった。
小さかった。
にしてもいつまで寝てるんだこの人
お前が起こすとマスパ撃つだろ、この人死ぬからやめろ魔理沙、あたしが起こす
って意味をこめたのも露知らず
「じゃあキノコなおしてくるわ!」
と上機嫌で研究部屋に
………はっ(鼻で笑う音)
肩を揺さぶったり頬をペチペチしたり。
相手は「う~ん」と唸って起きた。
───少女説明中🌸
突っ込みたいことが色々ありそうな顔をしている。
……うん、わかるけど。
取り敢えず理解させた。無理矢理(酷い)
明日霊夢の所にでも行って事情を説明して、紫に聞いてもらうか。
ロボロと魔理沙がなんか話してたのを横目で見ながらそう考えた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。