一同 ・・・───
……………………
そう言いながら談話室へと入ってきた監督。
26人全員の視線が、監督へと集まった。
いや……監督、というより、詳しく言えば監督の肩にしがみついている何か’’だろう。
声をかけられ、その何か’’がモゾモゾと動きたず。
スタッ__と見事に監督の体を滑り降り地面へと脚をつけたのは、可愛らしい2頭身の女の子。
そう大きい声でいえば、劇団員全員の心の声が一致した。
───────可愛い、と。
最初に声をあげたのは、やはりコミュ力高男とは名ばかりでない三好一成である。
その声を始まりに、劇団員が次々にと挨拶をしていく。
ふふっ可愛い人だな……なんて思いながら、みんなの自己紹介を思い出す。
今の人たちは全員夏組……でいいのかな??
賑やかで楽しそうな人達だな……。
臣は1発であなたの心を掴んだ。
一同 さすが 伏見/臣 (クン/さん) ……
…………冬組は落ち着いてる……、、うん、落ち着いてる人が多い’’んだな……。
でも、みんな優しそうで良かった……。
一同 さすが────
あなたは頭はいいのにアホであった。
テクテク__となにやら会話をしている千景さんに私は近づいた。
そのまま、千景さんの背中へとよじ登りしがみつく。
いづみは気づいていなかった。
この時本来の姿で会っている千景以外の全員が、あなたのことを幼稚園生ぐらいだと思っていること…………。
最初にいづみが冬休み’’だから来るというワードを、みんなすっかり忘れているということを。
そして、千景が全て分かった上で黙っているということを。
さぁ、果たしてこの勘違いはいつ解けるのだろうか…………?






































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。